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とある。
 
役者の世界は徒弟制であり、とりわけ江戸期は厳格な階級制度をとった。やがて「名題」は、[[座頭 (芝居)|座頭]](ざがしら)に次ぐ役者の階級を指す言葉となった。名題以外の役者における階級は以下のようになる。
現在でも歌舞伎役者は'''名題'''と'''名題下'''<span style="font-size:80%;">(なだいした)</span>の二種に大別されている。しかしその基準や昇進手続きは、看板に名が載れば良かったかつてとは比較にならないほど複雑で迂遠な手続きを必要とするものになっている。その概略は次の通り:
* 相中(あいちゅう)
* 中通り(ちゅうどおり)
* 下立役(したたちやく)
** 人足(台詞がなく、舞台を行ったり来たりするところから)、稲荷町(動物の役を演じるところから、または楽屋に[[稲荷神]]が祀ってあったところから)と通称された。
 
幕末から明治期にかけて、次のように再編された。
* 名題下(なだいした)
* 相中上分(あいちゅうかみぶん)
* 相中
* 新相中(しんあいちゅう)
 
名題以外の役者は部屋割りで定められた、ひとつの大きな部屋に雑居した。地位の低い俳優を「大部屋俳優」と呼ぶ習慣はこのことに由来している(歌舞伎以外の分野にも残った)。また、江戸の芝居小屋においては、大部屋は三階にあることが多かったことから「三階さん」とも呼ばれた。
 
大部屋から名代にまでなったのは初代の[[中村仲蔵]]などごく少数であった。
 
現在でも歌舞伎役者は'''名題''''''名題下'''<span style="font-size:80%;">(なだいした)</span>の二種に大別されている。しかしその基準や昇進手続きは、看板に名が載れば良かったかつてとは比較にならないほど複雑で迂遠な手続きを必要とするものになっている。その概略は次の通り:
#[[日本俳優協会]]が行なう「名題資格審査」の試験に合格する
#「'''名題適任証'''」を取得する