「E.T.A.ホフマン」の版間の差分

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[[ファイル:Hoffmann sandmann.png|thumb|250px|『砂男』のホフマン自身による挿絵]]
ホフマン作品を基にした楽曲としてはバレエ『[[くるみ割り人形]]』『[[コッペリア]]』やオペラ『[[ホフマン物語]]』、「スキュデリ嬢」をオペラ化した[[パウル・ヒンデミット|ヒンデミット]]の『[[カルディヤック]]』などが知られている。『くるみ割り人形』はホフマンの童話『[[くるみ割り人形とねずみの王様]]』からのデュマの翻案(『はしばみ物語』)を基にしており、『コッペリア』はホフマンの『砂男』が原作、『ホフマン物語』は『大晦日の夜の冒険』『砂男』『クレスペル顧問官』の3作を翻案したものである。ほかにホフマンの同名の作品から霊感を得て作られた[[ロベルト・シューマン]]のピアノ曲集『[[クライスレリアーナ]]』や、同名の小説をオペラ化した[[フェルッチョ・ブゾーニ|ブゾーニ]]の『花嫁選び』などがある。なお『クライスレリアーナ』はホフマンの文学的分身であるヨハンネス・クライスラー楽長が語るという体裁の音楽評論であるが、ホフマンの代表作の一つ『牡猫ムルの人生観』は人語を解する猫ムルの回想録にこのクライスラー楽長の伝記が混じってしまったという形で書かれた長編小説であり、[[夏目漱石]]の『[[吾輩は猫である]]』には主人公の猫がこの作品に触れて、ドイツにも同じ境遇の猫がいると知って感慨にふけるシーンがある。
 
『スキュデリ嬢』は[[推理小説]]風の作品で、[[森鴎外]]は「エドガー・ポーを読む人は更にホフマンに遡らざるべからず」と述べ、『玉を懐いて罪あり』の題で訳出した。