「ドゴ・アルヘンティーノ」の版間の差分

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== 歴史 ==
本来は[[闘犬]]として作出が始まったが、作出初期の段階で嗅覚が鋭く、狩猟能力に長けていたため[[ピューマ]]などの大型獣用の猟犬として使うために計画は路線変更された。[[1925年]]に作出が開始され、作出者兄弟は[[スペイン]]から闘犬種である[[コルドバ・ドッグ]]の雌を10頭入手し、これの力強さをキープしたまま、獰猛性を抑えて忠実な性格を引き出すために綿密な作出計画が立てられた。はじめにこのコルドバ・ドッグに[[イングリッシュ・ポインター]]が交配されたが、これにより早くも狩猟犬としての優秀な能力を開花させたため、少しだけ作出計画が修正され、更なる異種交配が続けられた。イングリッシュ・ポインターの次は穏やかで優しくも体力のある性質を加えるための[[ボクサー (犬)|ボクサー]]、サイズを大きくし、脚を長くするための[[グレート・デーン]]、勇猛果敢で痛みに強くするための[[ブルテリア]]、更に忠実さと勇敢さを強調し、胸を広くさせるための[[オールド・イングリッシュ・ブルドッグ]]、[[オオカミ]]をも仕留める、優れた狩猟能力を加えるための[[アイリッシュ・ウルフハウンド]]、[[顎|アゴ]]を強くするための[[ボルドー・マスティフ]]、おだやかな性格を強調し、純白のコートにするための[[グレート・ピレニーズ]]、コートを短くし、力を強くするための[[スパニッシュ・マスティフ]]を順次交配させることによってドゴ・アルヘンティーノは作出された。なお、この作出に用いられた犬種は[[デズモンド・モリス]]著書『デズモンド・モリスの犬種事典』(誠文堂新光社)で述べられている説を採用しているが、専門家によっては最初にコルドバ・ドッグに交配された犬種はイングリッシュ・ポインターではなく[[スパニッシュ・ポインター]]であるとされていたり、最後に交配された犬種はスパニッシュ・マスティフではなく[[イングリッシュ・マスティフ]]であるととなえる異説も存在する。しかし、それ以外の使用された犬種についてはほとんど異説が無い。
 
このように多くの犬種を交配させ、[[1947年]]に完成したドゴ・アルヘンティーノはピューマや[[イノシシ]]の狩りに使われたのだが、一部では違法な闘犬として使われてしまったため、[[イギリス]]などでは凶暴な犬種というレッテルを貼られてしまい、無許可での飼育、販売、[[輸入]]が規制されてしまう事態にもあってしまった。
 
しかし、原産国や珍犬種を好む国からは人気があり、ショードッグやペットとして飼育されている。[[日本]]でも不思議な魅力に惹かれて飼育する人もいて、数年に一度国内登録がある。近年は[[2004年]]度に登録があって以降4年間登録が無かったが、[[2009年]]度に5年ぶりの登録があり、その国内登録頭数順位は'''136位中120位'''であった。
 
== 特徴 ==