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=== 翡翠の成因 ===
翡翠が産出されるところは全て[[造山帯]]であり、翡翠は主に[[蛇紋岩]]中に存在する。蛇紋岩は[[地殻]]の下の[[マントル]]に多く含まれる[[かんらん橄欖岩]]が[[水]]を含んで変質したもので、[[プレート]]境界付近で起こる[[広域変成作用]]の結果としてできる岩石である。
 
一方のプレートが他のプレートの下に潜り込むことにより広域変成作用が起こり、同時に激しい[[断層]]活動で地上に揉みだされることにより蛇紋岩は地表付近に出現する。その途中で[[アルビタイト]](曹長岩)や変[[斑れい岩]]、変[[玄武岩]]を取り込むことがあり、それらが高い圧力のもとで[[ナトリウム]]や[[カリウム]]を含んだ溶液と反応して翡翠に変化したと考えられている。
 
[[曹長石]]に高い[[圧力]]をかけることで起こる、NaAlSi<sub>3</sub>O<sub>8</sub> = NaAlSi<sub>2</sub>O<sub>6</sub> + SiO<sub>2</sub>という[[固相反応]]があることから、ヒスイ輝石は低温高圧でできると考えられてきたが、実際には翡翠中には[[石英]]がほとんど存在せず、[[沸石]]類のような低圧鉱物との共生も見られることから、詳しい成因については今後の研究が待たれている。