「ファイヤーフォックス (映画)」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Wandagon (会話 | 投稿記録)
カテゴリ変更
137行目:
完成に約1年、制作費に約200万ドルを費やした<ref name="eliott"></ref>本作だったが、公開後の評価は賛否両論だった。特に『[[ロサンゼルス・タイムズ]]』誌のシェイラ・ベンソンは「俳優クリント・イーストウッドの面目を潰した、見ていてイライラする作品」と酷評した。一方、『[[ヴィレッジ・ボイス]]』誌のアンドリュー・サリスは「楽しめる映画だが、それ以上でも以下でもない。保守派からすると、本作に登場するロシア人は小さな妖精のようなもので、腹立たしい感想を持つに違いない」と、イーストウッドに理解を示し、彼ら監督至上主義者は、本作を新しい「[[007シリーズ]]」と高評価した<ref name="eliott"></ref>。
 
最終的に、本作はイーストウッドの作品の中で最高の興行収入を上げ、復帰作として相応しいものになった。また、レンタルソフトは2,500万ドルもの収入をもたらし、興業的にも大成功を収めた。ただし、空撮シーンに予想以上の費用がかさんだため、純利益はさほどでもなかった<ref name="eliott"></ref>。
 
本作の公開後、[[ロナルド・レーガン]]大統領がソ連を「[[悪の帝国]]」と呼ぶなど、強硬な態度を示すようになったため、本作が冷戦の激化に寄与したという説もあるが、イーストウッドは「冷戦という事実を伝えただけで、映画には冷戦でなくてもなんらかの敵対関係が必要だ。」「(ガントは)プロフェッショナルであり、物語の背景となる政治的陰謀を知らないままだ。」と述べて、冷戦への影響を否定している<ref name="willson"></ref>。