「プライマス (トランスフォーマー)」の版間の差分

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過去の宇宙において、混沌の象徴たるユニクロンは一瞬にして宇宙を空間ごと破壊し尽くし、虚空の一部へと還元されて眠りに就いた。しかし破壊は完全ではなくわずかに残された宇宙の断片が互いに反応、現在の宇宙を産んだビッグバンが起こった。宇宙は自己防衛のため、ユニクロンと対になる存在を産みだした。それがプライマスである。
 
ユニクロンは目覚めると再び宇宙を破壊し始め、そしてプライマスとの戦いが始まった。彼らの戦いは霊的な次元(Astral Plane)で行なわれたが、生物を守るために疲労していったプライマスは大きな損害を受けて物質界へと逃亡して金属惑星へと溶け込んだ。ユニクロンはプライマスを追撃したが、それはプライマスの策略であり、ユニクロンも別の金属惑星に溶け込んだ。こうしてユニクロンとプライマスは永久に分離できない物質的肉体の牢獄に囚われることになった。しかし戦いは終わってはおらず、空間を超越した精神の繋がりで結ばれたプライマスとユニクロンはそれぞれ物質的肉体である惑星を作り変えられることに気付き相手もそれを行なったことを認識、ユニクロンは自身を元の霊体の形を再現した形態に変形できるように作り変え、プライマスは自身を機械惑星'''[[セイバートロン|サイバトロン星]]'''と変化させ、ユニクロン同様に変形する力を持った眷属'''トランスフォーマー'''を生み出して自身の生命の輝きである'''[[マトリクス]]'''を与え、自身はユニクロンに感知されないよう休眠した。この際、ユニクロンは一部のトランスフォーマーを僕にして、プライマスが対ユニクロンの司令官を任命すればそのものを抹殺するように指示を与えている。
 
1991年、トランスフォーマー達の戦争中、イバトロンの内部の戦いで偶然にグリムロックの装甲に跳ねたオクトパンチの弾丸がプライマスを一瞬呼び起こしてしまい、プライマスの叫びはユニクロンに探知されてしまった。ユニクロンはセイバートロンの位置を探査する過程で未来を探った際に見い出したガルバトロンに目を付ける。2009年の宇宙では、ユニクロンの配下であるガルバトロンが地球を支配していたが、1991年の宇宙から送り込まれたユニクロンの3体の眷族がガルバトロンを拘束、1991年のセイバートロンへと連れ去った。このことで強制的に連れてこられたガルバトロンはユニクロンへの叛意を抱く。しかし「Matrix Quest」のエピソードにおいてユニクロンへの対抗手段である'''マトリクス'''は悪に染まり破壊されていたため、ユニクロンの眷族を指揮してイバトロンを制圧する中で最高議会員'''ザロン'''(Xaaron)を追い詰め、プライマスの体内に居ればユニクロンからの監視は遮断されていると推測したガルバトロンは叛意を口にして、ザロンにプライマスを目覚めさせるよう促した。
 
ザロンに憑依して目覚めたプライマスは、全てのトランスフォーマーをイバトロン星に瞬間移動させて呼び寄せる。'''[[コンボイ (トランスフォーマー)|コンボオプティマス・プラ]]'''(Optimus Prime)はプライマスより迎撃の総指揮を取るよう命じられるが、既に一個の知的生命体として確立しているトランスフォーマーをいまだ神々の戦いの駒としてしか見ていないのではないかとの疑問を抱く。直後、かつてユニクロンから指示を受けていた一部のトランスフォーマーがユニクロンへの信仰を叫んでコンボイオプティマスを暗殺しようと蜂起してコンボイオプティマスやスコルポノック達が両軍合同で鎮圧するも、ユニクロンを信仰する者たちが存在したことを承知済みでこの一件を同盟を試す恰好のテストケースとしか見做さないプライマスにコンボイオプティマスの不信感は頂点に達する。ユニクロンの到来でそのまま戦闘に突入し、圧倒的な力により甚大なる犠牲が生まれ、全員で力を合わせれば勝てるというプライマスの言葉も耳に届かず皆が戦意喪失する中、プライマス自身がザロンのボディで直接対決に臨みユニクロンを拘束して恐れさせるが、残された僅かなエネルギーを使ったはったりと見透かされてザロンのボディごと破壊された。またガルバトロンもイバトロン内のエネルギーを使ってユニクロンを攻撃、返り討ちに遭っている。プライマスおよび見知らぬディセプティコン戦士(ガルバトロン)が単身でユニクロンに立ち向かった勇姿にトランスフォーマー両軍の戦意は回復、総攻撃が始まっている。
 
またプライマスが目覚めた頃、破壊されたと思われていた悪に染まったマトリクスも復活していた。プライマスの一部であるためプライマスとユニクロンの間にある精神の繋がりはマトリクスにも適用されるのだが、プライマスから独立した存在として確立されたため精神の繋がりが失われ、両者からマトリクスの存在を感知することができなくなっていたのだった。決戦に乱入した邪悪なマトリクスは一時はユニクロンを圧倒したが、ユニクロンと対極ではなく同質になっていたため、邪悪さで上回るユニクロンに敗北している。
 
最終的にコンボイオプティマスは、プライマスの真意がユニクロンから身を守るために犠牲にする防衛線の駒としてではなく自身が滅びた後の世界を託すための生命としてトランスフォーマーを創造したのだと悟り、マトリクスの意志に抵抗されながらもコンボイオプティマス自身の命を賭けてマトリクスに善なる力を発揮させてユニクロンを破壊することに成功した。その際コンボイオプティマスからプライマスに対して「神話の戦いは今日ここで終わる。我々が我々として生きてゆく為に、 あなたも今ユニクロンと共に滅びるのだ」と訣別の辞が贈られている。
 
上記は米版マーベルコミックの設定であるが、このストーリーは英国版コミックが初出である。プライマスとユニクロンの眷属同士の争いは米版では省かれた。
 
===外観===
イバトロンと化す前のプライマスの原形は、サイバトロン総司令官'''ロディマスコンボ・プラ'''(Rodimus Prime)の外見に酷似している。これが英国版コミックや、『[[トランスフォーマー ザ・ムービー|ムービー]]』にて、ホットロディマス(Hot Rod)ッドが[[マトリクス]]に選ばれた描写へと繋がるとされる。
 
イバトロンがプライマスの体となっているが、イバトロンの地下には中枢としてプライマスの巨大な頭部がある。
 
==最初の13人==
後の公式ファンイベント「[[ボットコン|BOTCON]]」、「OTFCC」限定コミックではプライマスはイバトロン星にトランスフォームする以前に、小さな惑星である実験をしている。"Protos"という名のこの世界で、最初の12人のトランスフォーマー"Covenant"が産み出され、彼らは十二宮のモチーフを与えられている。
 
近年、プライマスが最初に生み出したトランスフォーマーたちを「最初の13人(オリジナル13) / [[:en:Original thirteen Transformers|Original Thirteen Transformers]]」と呼ぶ。ストーリーの拡大化と、各展開でのパラレル化により、こうした神話設定を現在のクリエーター達が取り上げている。
 
==== メンバー ====
誕生順に記載する。
* '''プライマ''' / Prima:マーベルコミックで登場。マトリクス、スターセイバーの最初の保有者にして最初のトランスフォーマー。最初の13人のリーダーで光の戦士
* '''リージ・マキシモ''' / Liege Maximo:ジェネレーション2に登場。悪に堕ちたプライムで最初のディセプティコン。操る者、プライマの対極にあたる者とも言われる。メガトロンを生み出す。
*'''ラストオートボット''' / The Last Autobot、又はThe Ultimate Warrior: セイバートロン星の守護者。
*'''アルファトライオン''' / Alpha Trion: 初代アニメシリーズに登場。サイバトロン星の史家・記録者。オプティマス・プライムの師匠で、現在まで唯一生き残った最初の13人でもある。
*'''ザ・フォールン''' / [[:en:Fallen_(Transformers)|Fallen]]: [[ドリームウェーヴ・プロダクションズ]]版コミックに登場。本名メガトロナス・プライム / Megatronus Prime
*'''ベクタラス・プライム''' / [[:en:Vector_Prime_(Solus Prime:小説『Transformers)|Vector: Prime]]:『[[Exiles』に登場。最初の女性型トランスフォーマー ギャラクシーフォース|ギャラクシーフォース]]』登場。時空の管理者して武器職人
*'''ベクター・プライム''' / [[:en:Vector_Prime_(Transformers)|Vector Prime]]:『[[トランスフォーマー ギャラクシーフォース|ギャラクシーフォース]]』に登場。時空の守護者。
*'''ネクサスプライム''' / Nexus Prime、又はNexus Maximus:『[[トランスフォーマー_シャッタード・グラス|Shattered Glass]]』に登場。重大な秘密を隠す為、自身の体を5つに分ける。ヒートウェーブ、スカイフォール、ランドクイエク、ブレイクアウェイ、トップスピンが合体することでネクサスプライムとして復活できる。
*'''メガトロナス・プライム'''または'''ザ・フォールン''' / [[:en:Fallen_(Transformers)|Megatronus Prime/Fallen]]: [[ドリームウェーヴ・プロダクションズ]]版コミックに登場。本名メガエントロナス・プライム / Megatronus Primeピーの守護者にして悪に堕ちた闇の戦士。ユニクロンの最初の眷族。
*'''ソーラスプライム''' / Solus Prime:小説『Transformers: Exiles』に登場。最初の女性型トランスフォーマーにして武器職人。
*'''オニキス・プライム''' / Onyx Prime:最初にビーストモードをもったトランスフォーマー。
*'''アマルガモスプライム''' / Amalgamous Prime:小説『Transformers: Exiles』に登場。最初にシフター / Shiftersと呼ばれる他人に変装する能力(例:[[超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム|プライム]]に登場したメイクシフト)を持ち、った者。[[トリックスター]]で人を騙すのが得意。
*'''クインタス・プライム''' / Quintus Prime:科学者でクインテッサ星人の生みの親。
*'''マイクロナス・プライム''' / Alchemist Prime:最初のミニコン([[マイクロン]])。
*'''アルケミストプライム''' / Alchemist Prime:小説『Transformers: Exiles』に登場。セイバートロン星の文明の創造者。
*'''ネクサスプライム''' / Nexus Prime、又は/Nexus Maximus:フォームの魔法使いにして最初の合体戦士。『[[トランスフォーマー_シャッタード・グラス|Shattered Glass]]』に登場。重大な秘密を隠す為、自身の体を5つに分ける。ヒートウェーブ、スカイフォール、ランドクイエク、ブレイクアウェイ、トップスピンが合体することでネクサスプライムとして復活できる。
*'''アマルガモスプライム''' / Amalgamous Prime:小説『Transformers: Exiles』に登場。シフター / Shiftersと呼ばれる他人に変装する能力を持ち、人を騙すのが得意。
*'''13人目のプライム''' / the "Thirteenth Prime"
その他、『[[超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム|プライム]]』においてビースト戦士のプライム、マイクロンのプライムの存在が示唆されている。
 
==ビーストウォーズシリーズ==
旧テレビシリーズでは一切言及されなかったが、『[[ビーストウォーズメタルス 超生命体トランスフォーマー|ビーストウォーズメタルス]]』最終回において、「プライマスの誓約(the Covenant of Primus)」なる預言書が登場した。
 
また『[[超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズリターンズ|ビーストウォーズリターンズ]]』に登場する「オラクル(Oracle)」は、『[[トランスフォーマー ユニバース]]』の設定において、クインテッサ星人によってイバトロニアンへのプライマスの導きを抑え込むために作られたプログラムである。
 
始めにクインテッサ星人はプライマスを直接操って「プラズマエネルギー貯蔵庫(Plasma Energy Chamber)」でセイバートロニアン達を自分たちのための存在に加工しようとした。しかしプライマスの意思を操る試みは大きな被害をもたらし、思いのままには扱いきれぬものだった。そこで実体を持たぬプライマスの物質的な実体とも言える「[[ベクターシグマ]]」に目を付け、プライマスからの導きを遮断する「オラクル」を生み出し、イバトロニアンを隷属させ、プライマスの存在を切り札としてユニクロンから離反した。
 
「オラクル」を作ったものたちはプライマスの力を深く知ったことで、プライマスの子たるセイバートロニアン達をいつまでも操ることの危険性を同胞に警告したが、受け入れず裁判にかけられ追放されてしまい、やがてイバトロニアンは予見されたように支配を脱してクインテッサ星人に反乱を起こすことになる。
 
==マイクロン伝説以降のシリーズ==
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『ギャラクシーフォース』は海外版『Transformers Cybertron』との設定が多少異なる。
海外版では前作の続編となっており、ユニクロンとプライマスが共同して産み出したエネルゴンの太陽は、Megatron(マスターメガトロン)がユニクロンの力を吸収したことでバランスが崩れブラックホールに変化し、プライマスはイバトロン星に戻ったという設定である。
 
==玩具==