「九四式三十七粍砲」の版間の差分

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本砲の駄載には'''十五年式駄馬具'''を使用する。本砲を駄載する場合の区分は次のようなものであった。第1号馬は砲身1(76kg)・担棍1(4kg)・轅棹4(7.5kg)。合わせて駄馬具37.33kg・架匡托架3.17kg・馬糧2.6kgがあり、1号馬全体で130.6kgを運搬する。第2号馬は砲架1(95.4kg)のみ、合わせて駄馬具37.33kg・架匡托架3.17kg・馬糧2.6kgがあり、2号馬全体で136.5kgを運搬する。第3号馬は揺架1(23.2kg)・車輪2(右31.6kg、左36.2kg)。合わせて駄馬具37.33kg・架匡托架7.07kg・馬糧2.6kgがあり、3号馬全体で138.0kgを運搬する。第4号馬は砲脚2(右26.8kg、左21.4kg)・属品箱2(24kg)、防盾1(16kg)。合わせて駄馬具37.33kg・架匡托架11.67kg・馬糧2.6kgがあり、4号馬全体で139.8kgを運搬する。弾薬馬は弾薬箱4(84kg)・両頭槌2(7.6kg)。合わせて駄馬具31.775kg・架匡托架5.725kg・馬糧2.6kgがあり、弾薬馬全体で131.7kgを運搬する。以上が標準的な駄載区分であった<ref>「九四式37粍砲用15年式駄馬具制式制定の件 」。</ref>。また駄載用の弾薬箱として30発を収容可能な木製弾薬箱も制式化された。本弾薬箱は空重量13kg、全備重量49kgで茶褐色に塗装されていた<ref>「積載用弾薬箱九四式37粍砲外1点駄載用弾薬箱仮制式制定の件」。</ref>。
 
上述の様に本砲は、歩兵と行動を共に出来ることを条件に一種の歩兵砲としての考え方で配備された。<BR>
尚、装甲の厚い大きな戦車に対しては、砲兵の榴弾射撃によってその爆発効力で無限軌道装置または砲塔を吹きとばそうという思想であった。<ref>『陸戦兵器総覧』84~85項</ref>
 
== 砲弾 ==