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'''負債'''(ふさい)とは、
* 一般的な用語における'''負債'''(ふさい)は、借金など、他人に対して弁済すべき法律上もしくは慣習上の[[債務]]を指す。
* (一般的な用法)[[借金]]など、他人から[[貨幣|金銭]]や[[資源|物資]]を借りること<ref name="ik5">広辞苑 第五版 p.2325 【負債】</ref>。あるいは借りた金銭や物資のこと<ref name="ik5" />。
* [[財務会計]]上の'''負債'''(ふさい)は、会社にとって返済等の必要がある経済的負担を指す。:本項目で詳述。
* (企業会計用語)将来的に、他の経済主体に対して、金銭などの経済的資源を引き渡す[[義務]]のこと<ref name="ik5" />。
 
== 概要 ==
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負債という用語は、一般的な用語としても用いられており、また企業会計、[[財務会計]]の用語としても用いられている。
 
== 一般用語 ==
[[財務会計]]上の'''負債'''(ふさい、liability)は、[[勘定科目]]の区分の一つ。会社にとって返済等の必要がある経済的負担のことをいう。文脈によっては'''他人資本'''(たにんしほん、borrowed capital)とも呼ばれる。
一般用語としての「負債」は、他人から[[貨幣|お金]]や物資を借りることであり、また借りた金銭や物資のことである。なかでも金銭を借りることや、借りた金銭のことは「[[借金]]」と呼ばれている。
 
「借りる」というのは、将来的に返すという[[約束]]のもとに他人の何かを使用することを意味している。将来的に返す約束があるので、法律上は[[債務]]に分類される。
== 概要 ==
負債には、法律上の会社にとっての[[債務]]と、法律上の債務ではないが合理的な'''期間損益計算'''の観点から負債として計上される項目とが含まれる。負債に分類される[[勘定科目]]のうち、法律上の債務に該当するものには、[[借入金]]や[[買掛金]]などの確定債務、[[退職給付引当金]]などの条件付債務、[[法人税等引当金]]などの金額不確定債務がある。
 
== 企業会計用語 ==
一部の[[引当金]]等は、法律上の債務には該当しないが、将来会社に経済的な負担をもたらす可能性が高いものであるため、合理的な期間損益計算の観点から負債として計上される。これは例えば[[修繕引当金]]などが該当する。他に、[[価格変動準備金]]などの[[租税特別措置法]]上の各種の準備金は、しばしば[[特定引当金]]と呼ばれ、貸借対照表の負債の部に特定引当金の部を設けて記載される。しかし、これは留保利益の性質を有する項目であり、会計上の真の負債とは言えない。
「負債」([[:en:liability|liability]] ライアビリティ)は、冒頭に挙げた説明のように、基本的には(あるいはおおまかに言えば)、法人が将来的に他の経済主体に対して引き渡す義務のことを言うのだが、企業会計(財務会計)上の厳密な用語・概念としては、この説明だけでは不十分である。「負債」は[[財務会計]]上、[[勘定科目]]の区分のひとつとなっており、負債には、法律上の会社にとっての[[債務]]と、法律上の債務ではないが合理的な'''[[期間損益計算''']]の観点から負債としてあらかじめ計上される項目とが含まれる。負債に分類される[[勘定科目]]のうち、法律上の債務に該当するものには、[[借入金]]や[[買掛金]]などの確定債務、[[退職給付引当金]]などの条件付債務、[[法人税等引当金]]などの金額不確定債務がある。
 
一部の[[引当金]]等は、法律上の債務には該当しないが、将来会社に経済的な負担をもたらす可能性が高いものであるため、合理的な期間損益計算の観点から負債として計上される。これは例えば[[修繕引当金]]などが該当する。他に、[[価格変動準備金]]などの[[租税特別措置法]]上の各種の準備金は、しばしば[[特定引当金]]と呼ばれ、貸借対照表の負債の部に特定引当金の部を設けて記載される。しかし、これは[[留保利益]]の性質を有する項目であり、会計上の真の負債とは言えない{{要出典|date=2013年12月}}
財務会計の目的を会社の財産計算に置く静態論([[資産負債アプローチ]])の立場からは、[[資産]]と負債の額をそれぞれ算出し、差額により[[純資産]]の額が求められるものとしてとらえられる。これに対し、財務会計の目的を会社の収益力の算定に置く動態論([[収益費用アプローチ]])の立場からは、[[貸借対照表]]の貸方は企業の資金調達の源泉を表示したもので、負債の部は金融機関等の債権者から調達した'''他人資本'''、資本の部は株主から調達した「株主資本」もしくは「自己資本」としてとらえられる。
 
=== 負債の種類」と「他人資本」 ===
文脈によっては、負債は「他人資本」(たにんしほん、[[:en:borrowed capital|borrowed capital]])とも呼ばれる。
 
財務会計の目的を会社の財産計算に置く静態論([[資産負債アプローチ]])の立場からは、[[資産]]と負債の額をそれぞれ算出し、差額により[[純資産]]の額が求められるものとしてとらえられる。これに対し、財務会計の目的を会社の収益力の算定に置く動態論([[収益費用アプローチ]])の立場からは、[[貸借対照表]]の[[貸方]]は企業の資金調達の源泉を表示したもので、負債の部は金融機関等の債権者から調達した'''他人資本'''、資本の部は株主から調達した「株主資本」もしくは「自己資本」としてとらえられるのである。
 
=== 負債の種類 ===
[[企業会計原則]]のもとでは、負債は貸借対照表上では資本とともに[[貸方]]に記載され、[[流動負債]]と[[固定負債]]とに区別される。
 
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*[[企業会計原則]]注解16 [[b:企業会計原則注解#注16 流動資産又は流動負債と固定資産又は固定負債とを区別する基準について|流動資産又は流動負債と固定資産又は固定負債とを区別する基準について]]
 
== 脚注 ==
[[Category:勘定科目|ふさい]]
<references/>
 
{{デフォルトソート:ふさい}}
[[Category:経済]]
[[Category:勘定科目|ふさい]]
 
[[hu:Forrás (számvitel)]]