「近点・遠点」の版間の差分

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中心天体の周りを周回する天体は[[楕円軌道]]を取るが、中心天体は楕円の中心ではなく、楕円の長軸上にふたつ存在する焦点のいずれかに位置する。このため周回する天体は中心天体に対して、最も接近する位置(近点)と最も遠ざかる位置(遠点)を持つことになる。遠点・近点および中心天体の[[重力]]中心は一直線をなし、この直線は[[楕円]]の長軸に一致する。
 
主星中心天体の重力中心から近点までの距離を近点距離(近日点距離、近地点距離)、遠点までの距離を遠点距離(遠日点距離、遠地点距離)といい、それぞれ[[軌道要素]]の1つである。[[軌道長半径]]、[[離心率]]、近点距離、遠点距離の4つの軌道要素のうち2つを指定すれば、軌道の[[2次元]]的な形状が決まる。通常、軌道長半径と離心率が使われるが、放物線軌道・双曲線軌道(特に、[[彗星]]の軌道)については通常の意味での軌道長半径を定義できないので、近点距離と離心率が使われる。なお、人工衛星については近地点高度・遠地点高度という言葉もあるが、これらは地球の海面([[ジオイド]])からの距離である。
 
他の天体による[[摂動 (天文学)|摂動]]、[[一般相対論]]的効果により、近点は(したがって遠点も)少しずつ移動することがある。これを[[近日点移動|近点移動]](近日点移動、近地点移動)という。