「マタイによる福音書」の版間の差分

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== 執筆言語 ==
エウセビオスの『教会史』5:8:2 によれば「マタイは、ペテロとパウロがローマで福音を宣べ伝えていたとき、ヘブル人の中で自国語で福音書を著した。」という記述から、マタイ福音書は最初、ヘブライ語(またはアラム語。なお『新聖書辞典』ではヘブル語と明記)で書かれたと思われていた。しかし、近現代の学者たちは文体の問題から、ヘブライ語(またはアラム語)からギリシャ語に翻訳されたものではないと結論づけている。しかし、最初にヘブライ語またはアラム語で書かれ、後にマタイ自身の手によって、ギリシャ語版が書かれた(翻訳ではない)という可能性が残っている。(<ref>以上、『新聖書辞典』いのちのことば社。 p.1181 による)基づく</ref>。
 
また、マタイ福音書は、すべてがギリシャ語で書かれているわけでなく、マタイ福音書5章22節で、"raca" というアラム語をギリシャ語に翻訳しないで、アラム語の発音をそのままギリシャ語に音写している。(ちなみに、他にも「エリ、エリ、ラマ、サバクタニ」というイエスの言葉も音写である。)新約学者のO.クルマンは、ここから、マタイはアラム語が通じる相手に語っているとしている。(O<ref>O.クルマン『新約聖書』白水社クセジュ No.415。 p.36 参照)</ref>。
 
== 芸術 ==