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[[Image:LadyBrig WashingtonNiagara Commencementfull Bay2sail.jpg|thumb|right|200px300px|ブリッグ[[:en:LadyUSS WashingtonNiagara (1813)|''Lady WashingtonNiagara'']]]]
[[Image:Lady Washington Commencement Bay2.jpg|thumb|right|200px|[[:en:Lady Washington|''Lady Washington'']]]]
[[Image:183px-Sail plan brig.png|thumb|right|200px|ブリッグの帆装図]]
'''ブリッグ'''(brig)(''brig'')とは、2本の[[マスト]]を持ちがあり少なくとも一方マストうち1つ(通常マスト)に[[帆|横帆]]を張る備えた[[帆船]]である。この特徴は[[ブリガンティン]]型帆装と共通するが、現代の定義では、双方のマスト横帆を張る帆船呼称として用いられている。また、軍艦の一種としてブリッグ帆の種類にかかわらず2本マスト砲艦であをブリガンティンとして区別している。
 
歴史的には、[[ブリガンティン]](brigantine)の略称brigとして、用いられた例も存在している。
 
[[チャールズ・ダーウィン|ダーウィン]]の著書[[ビーグル号航海記]]の題名ともなっている[[ビーグル (帆船)|ビーグル号]]は、元はこのブリッグであったのが、[[バーク]]に改修された船である。
 
== 概要 ==
[[18世紀]]初頭から[[19世紀]]に[[軍船]]や[[商船]]として用いられ、速度が速く操帆が容易なことから人気があった帆装形式である。2本のマストは後側が高く、[[フォアマスト]]と[[メインマスト]]で構成される。前述のとおり、いずれのマストにも横帆が張られるが、操作性を改善するためにメインマストの後方には[[ガフセイル]]が設置された。一般的にブリッグと呼ばれるものは2本マストのものに限定され、3本のマストに横帆のみを持つものは[[シップ (帆船)|シップ]]と呼ばれる別の帆装形式である。
 
船体は[[スクーナー]]より大きく、全長75~165フィート(25~50メートル)で、重量は480トン程度であった。古くは木造のものがほとんどであったが、後年のものは[[鋼]]や[[鉄]]といった金属製であった。
 
横帆を多く持つため比較的多くの船員を必要とし、また風上に向かう際の効率が悪いため、[[蒸気船]]の登場により使用されなくなっていった。
 
== 名称 ==
「ブリッグ('''''brig''''')」という名称は「ブリガンティン('''''brig'''antine'')」の略称として用いられた過去の例も存在しており、実際ブリッグはブリガンティンからの変化で発生した帆装形式である。[[17世紀]]まではブリッグとブリガンティンの定義は曖昧で、[[イギリス海軍]]が用いたブリガンティンは2本マストに横帆のみを備えていた。18世紀初頭までに現在の区分が定められた。
 
== 関連項目 ==
{{Commons category|Brigs (ship)|Brigs}}
* [[シップ (帆船)|シップ]] - マストが3本以上で、全てに横帆を持つ。
* 2本のマストを持つ帆装
** [[スノー (船)|スノー]] - ブリッグ型の帆装に加え、船尾に小さな縦帆を持つ。
** [[ブリガンティン]] - 前マストに横帆、後マストに縦帆を持つ。
** [[スクーナー]] - 両方に帆を持つ。
{{帆船}}
{{ship-stub}}