「賭博黙示録カイジの登場人物」の版間の差分

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: 多額の負債を抱える中年男性。気弱でお人好し、いわゆる典型的な騙されやすいタイプ。
: 借金取りから逃れながら生活している妻、借金まみれの息子がおり、彼らの為にも借金を返すためエスポワールに参加するも、坂井に騙され別室送りになってしまう。しかし、船で唯一真剣に身を案じてくれたことに恩義を感じたカイジに助けられ生還を果たす。
: その後、スターサイドホテルでのギャンブルにも参加。1戦目の人間競馬を渡り切り1000万円の引換券を手にするが、2戦目となる超高層鉄骨渡りの途上、死の恐怖から足がすくんで一歩も動けなくなってしまい、妻の借金を代わりに返済してほしいと自分の引換券をカイジに託す。その後、カイジが振り返る直前に、カイジに余計な動揺を与えないように声を強引にかみ殺して無言のまま自分から飛び降り死亡、この世界から『消滅』した
: 最期までカイジと家族を案じ、人間性を失わなかった石田の矜持は、その後のカイジの精神に大きな影響を与える事となった。
 
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: 声 - [[矢尾一樹]] (アニメ版)、[[小野坂昌也]](パチスロ版)
: エスポワールの参加者。カイジ以外では珍しく、事前にエスポワールの情報収集をしていた様子もない初回参加者でありながら、限定ジャンケンの本質を見抜き様々な戦略を立てて駆使した男。
: 他の2人の参加者を巻き込み、グーのカードを買い占める戦術を思いついたが、カイジが先んじていたために難航すると、すぐにパーのカードを買い占める戦術に変更する。その結果、古畑と安藤から星を1つずつ奪い、3人で12の星を獲得する。仕上げとして、余計なカードを使い切るためにカイジに勝負を挑んだが、カイジの口車に乗せられて星3つをかけた勝負をすることとなった。そしてどのカードを出すかをカイジに見破られていたために敗北。さらに敗戦の責任をめぐって仲間2人と口論となり、分裂する。その仲間2人が、北見からの内心見下された態度に辟易していたこともあって簡単にカイジに買収され、やむなく北見は手持ちのカードを処分するために200万円をカイジに払ってゲームを降りる。その後の消息は不明
; 岡林(おかばやし)
: 声 - [[西村朋紘]]
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: 声 - [[甲本雅裕]] / 演 - [[松山ケンイチ]]
: カイジのアルバイト先のコンビニの年下の同僚。一発当てて浮かび上がることを夢見てはいるが、そのための努力を積み重ねている様子はなく、怠惰という点ではカイジと変わらない。饒舌で軽薄な雰囲気だが、真剣勝負ではかなりの精神力と運動神経を発揮する。
: カイジの元に現れた遠藤に頼み込み、帝愛主催のギャンブル・人間競馬に参加することになる。人間競馬を1位で通過し、その賞金を得るための超高層橋渡りでは参加者が次々と転落死『消滅』していく中、自身の恐怖心が生み出した太田の「亡霊(幻覚)」に苛まれ死への恐怖を味わうも、自らを奮い立たせて克服し橋を渡りきる事に成功。しかし最後の最後で主催者側のトラップ(高層ビル内外の気圧差によって起こった突風)の直撃を受け、吹き飛ばされて転落死『消滅』した。
: なお、2本目の橋に挑んで犠牲となった佐原ならびに石田の実際の『消滅』の瞬間及び遺体の描写は作中には無く、落下の瞬間の姿が最期の姿となっている。
: 原作では苗字のみで名前は明かされていないが、実写映画版では'''佐原誠(さはら まこと)'''という名前に設定された。
; コンビニ店長
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; 中山(なかやま)
: 声 - [[小山力也]]
: 鉄骨渡りに参加した負債者の一人。最初の橋ではカイジと同じ橋に割り振られる。当初は転落した者の様子を見て戦意を喪失するものの、最後に行く者が有利であることを知り参戦する。勝負の途上カイジともみ合いになり、橋に手をついて失格となるが、2本目の橋で利根川が参加を渋る者たちから取り上げたチケットを受け取り復帰、渡ることを決意する。しかし橋の途中で太田と秋川の死を間近で見た後に恐慌状態に陥り、カイジの激励を振り切る形で半ば自主的に電流が流れていた鉄骨を掴んで感電・転落死『消滅』した。
: 2本目の橋に挑んだ10名はほぼ全員が初対面ながら、似た境遇ということもあってか仲間意識が芽生えていた。
; 太田(おおた)
: 声 - [[小野坂昌也]]
: 最初の橋を渡りきり、2本目の橋にも参加した人物。あみだくじの結果最初に橋を渡ることになるが、橋の途中で怯えのあまり強風にさらされるという幻想に取り憑かれる。そして、堪えられなくなり電流が流れているにも関わらず鉄骨を支えと認識して掴み感電し落下、死者第1号となっ作中にて最初に『消滅』を向かえた。
: 太田の行動『消滅』は2本目の橋に対する恐怖を残りの9人に植え付け、石田を含めた7人を『消滅』に至らしめた。さらに、佐原までもが、太田を助けられなかった罪悪感と無念から太田の亡霊(の幻覚)を見てしまい一時足を止めてしまった。
; 秋川(あきかわ)
: 声 - [[金光祥浩]]
: 2本目の鉄骨渡りに参加した人物。2本目の橋で利根川が参加を渋る者たちから取り上げたチケットを受け取り復帰。あみだくじの結果最後に橋を渡ることになるが、太田の最期を目の当たりにしたために、引き返そうとしてバランスを崩し、電流が流れていた鉄骨を掴んで感電して転落、死亡『消滅』した
: アニメ版では太田の死を見て錯乱し、直後にバランスを崩して転倒し鉄骨に激突、感電して転落死『消滅』
; 藤野(ふじの)
: 声 - [[河本邦弘]]
: 2本目の鉄骨渡りに挑んだ人物。中山の死後、ギブアップ宣言を連発するも、結局は聞き入れられることは無かった。そして、西田とお互いを支え合おうとするもバランスを崩し、2人同時に落下して死亡『消滅』
: アニメ版ではバランスを崩して西田を道連れにするという最期を遂げた。
; 西田(にしだ)
: 声 - [[松原大典]]
: 2本目の鉄骨渡りに挑んだ人物。藤野とお互いを支え合おうとするもバランスを崩し、2人同時に落下して死亡『消滅』
: アニメ版ではバランスを崩した藤野を支えようとするも、支えきれずに巻き添えを喰らう形で2人同時に落下して死亡『消滅』
; 中村(なかむら)
: 声 - [[徳本恭敏]]
: 最初の橋を1位渡りきり、2本目の橋にも参加した人物。あみだくじの結果最初に橋を渡り始めることになった。藤野と西田の『消滅』を見て錯乱状態に陥り、鉄骨の上を走り早くクリアしようとするもわずか数mでバランスを崩して、そのまま転落死『消滅』に到る。
; 小泉(こいずみ)
: 声 - 中村悠一
: 2本目の鉄骨渡りに参加した人物。中山の死が『消滅』した後、死の恐怖から命乞いを必死に行い叫び続けた。そして、藤野、西田、中村の相次ぐ『消滅』から、死神が襲って来るという妄想に取り憑かれる。そのまま精神に異常をきたし、電流が流れていた鉄骨に触れて感電、転落。落下しながら死ぬ『消滅』するまで奇声を上げ続けた。
: アニメ版では連続した死に様を見せ付けられて混乱失禁し(死神の描写は無い)、そのまま尿が鉄骨に接触・感電して転落死を遂げる『消滅』した
; 10番
: 声 - 中村悠一
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: 地下での[[チンチロリン]]で借金を重ねた「[[賭博黙示録カイジ#その他の用語|45組]]」の一人。福本作品では珍しく大きな目が特徴。気弱なのに調子に乗りやすく、博打に嵌まり過ぎてカイジに「人格破綻者」と評された。
: チンチロリンにおいて常にメモを取っており、自身はそれを役立てることが出来なかったが、カイジが大槻の不正に気付く大きなきっかけになった。カイジが大槻とのチンチロリン勝負で得た約1,800万ペリカを全てカイジに託すことにより地下からの脱出を図った。その読みが的中して、カイジが得た大金によって晴れて自由の身となる。
: 『賭博堕天録』では村岡が経営する裏カジノに勤めるもまた借金を重ね、カイジにギャンブルでの共闘を持ちかける。だが、実際はカイジからありもしない大金を奪う為の罠であり、カイジが皆に分配する約束のパチンコ「沼」の賞金の大半を独り占めしているという村岡の[[中傷|讒言]]を真に受け、前田と共にカイジを陥れようとする。11回戦の途中でカイジの策に嵌まってボロを出してしまい裏切りが露呈、カイジとは縁切りとなる。その後、『和也編』ではカイジとの絶縁のきっかけを作った為か、カイジに負け情緒不安定の村岡を非難する描写があるし続けた
: 実写映画版でも2作共にわずかに登場。
; 前田(まえだ)
: 声 - [[梶雅人]]
: 三好と同じ45組の一人。髪型は丸坊主で眼鏡を掛けている。短気な性格で大槻の不正を知った時は襲撃しようとしたが、カイジに止められる。カイジより歳上で、最初はカイジのことを「カイジくん」と呼んでいたが、地下から解放後はカイジを尊敬するようになり「カイジさん」と呼ぶようになった。カイジも最初は、前田のことを「前田さん」と呼んでいたが、彼を助けた後は「前田」と呼捨てするようになる。
: 『賭博堕天録』では、三好と共に村岡の裏カジノに勤めるがまた借金を重ね、カイジがみんなに分配する約束のパチンコ「沼」の賞金の大半を独り占めしているという村岡の讒言を真に受け、17歩で三好と共にカイジを陥れようとするが、その絡繰りを見破られて失敗に終わり、カイジとは縁切りとなる。その後、『和也編』ではカイジとの絶縁のきっかけを作った為かカイジ三好と共負け情緒不安定の村岡を非難する描写がある。
; 横井(よこい)
: 声 - [[金光宣明]]
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: 「ざんす」を語尾につけるのが口癖。友情や信頼といった考えを持たず、目の前の金のみを信じる強欲な拝金主義者。あらゆる局面において、より磐石な成功を得ることに砕心しており、そのためには法を犯すことすら厭わない。裏カジノ経営と言う立場故にずっと脱税しているが、帝愛への上納金は「クソ[[ロイヤリティー]]」と腐しつつも払わざるをえないものと認識しており、兵藤を心中で「魔王」と毒づく。
: 完全に勝ち筋を確保した状態でないと勝負に出たがらずリスクを徹底して嫌い、部下(カイジとの対局の際は前田)に[[麻雀の不正行為#通し(ローズ)|通し]]をさせることにより大金を得てきた。基本的には小心で狭量な小悪党だが、目の前で誰にも見破らせず堂々と不正を駆使し、常識を超えた作戦を突然閃くなど、カイジ同様追い詰められた段階で才能を発揮する勝負師でもある。また、それまでカイジを慕っていた三好や前田を言葉巧みに唆して敵対させたりするなど、詐欺師として人の心を誘惑・煽動することにも長けている。
: 通しができなくなった後もイカサマを駆使して慎重に振り込みを避け続けてきたが、最後はノーリスクで楽して勝とうとする性格を逆手に取るカイジの計略により敗北。その代金として4億8000万を支払うことになり、あまりのショックに失禁。何とか支払いを免れようと滅茶苦茶な理屈・交渉をわめきたてるがことごとく一蹴され、結局手持ちの現金では足りず、自宅の土地と建物も徴収されることになり、その責任を三好と前田になすりつけ、負けた金額を賠償しろとねちねち責め立てていた。
 
=== 賭博堕天録カイジ 和也編 ===
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; 光山(みつやま)
: 40歳過ぎの[[自転車操業]]の経営者。はっきりした説明はないが回想によれば飲食関係のようである。チャンとマリオの雇い主。多重債務者だったが[[B型肝炎]]を患っていたために臓器を売ることが出来ないと判断され、危うく地下送りになりそうだったところを、和也に身柄を1000万で買われ、チャンとマリオと共に「救出」ゲームに挑むことになった。人生経験豊富なため、必要と有らば濡れ衣を着せられても敢えて受け入れるなど、柔軟性がある。
: 3人での「救出」完走を誓っていたが、ゲームの最終局面で和也の策略をきっかけに強烈な疑心暗鬼に陥ってしまい、最後はチャンとマリオを見殺しにして1人無傷で約7000万円を獲得する道を選び、さらには自身の行動を正当化しようとするほどに人間性を捨て去ってしまった。そして見捨てられたチャンとマリオの軽蔑の視線を気にかけることなく、手中に収めた金を持ってその場から去っていった。その後の去就は不明
: 賞金を得たらチャンとマリオの軽蔑の視線の中、その場から去っていった。その後の去就は不明。
; チャン
: 光山の下で働く[[中国人]]。光山の借金返済に協力して「救出」ゲームに挑む。
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: 若い頃、[[バブル景気]]の日本に出稼ぎした経験があり、その時の話を自慢すると同時にマリオとアントニオに日本語を教えていた。日本で稼いだ資金の残りをアントニオとペドロのどちらかに託すことになった際、前々から親切にしてくれていたアントニオを選んだが、ペドロに殺された。
; 和也の中学時代の同級生たち
: 和也が友人と思っていた人物たち。和也と豪遊していく中で、友好な交友関係を築いていたが、不良グループが現れた際に威圧に怯え、和也を裏切り売ったことで実際には金づる同然の扱いしかしていなかった事実を和也に突きつけることになる。この件が、和也の人格形成に大きな影響をきたす引き金となった
; 不良連合J・F・K(ふりょうれんごうジェイ・エフ・ケイ)
: 和也の中学時代、同級生と宴会をやっている最中に現れた、暴力団も一目置く[[愚連隊]]。「J・F・K」とは、「ジャパン・不良・ケンカ同盟」の略称。