「レクサス・LFA」の版間の差分

エンジンには、最高出力412kW (560PS/552bhp) 、最大トルク480N·m (48.9kgf·m) を発揮する専用開発のヤマハ発動機製V型10気筒 4.8L [[トヨタ・LRエンジン|1LR-GUE型]]が搭載され、トランスミッションには[[アイシン・エーアイ]]製<ref>[http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20091022/176730/ 【東京モーターショー】トヨタ自動車、CFRP製ボディのレクサス「LFA」は世界限定500台で3750万円] Tech-On!</ref>のRB60M型（アイシン社内名: SA6型）6速[[セミオートマチックトランスミッション|オートメーテッドシーケンシャルギアボックス]] ('''ASG''': Automated Sequential Gearbox) が組み合わせられる。変速は[[パドルシフト]]により行われ、変速スピードは「シフトタイムスイッチ」により、0.2秒から1.0秒までの7段階に変更することができる<ref name="res">「LEXUS LFA」LFAのメカニズム解剖 Response</ref>。

同年代に開発された他メーカーのスーパーカー（[[フェラーリ・458イタリア]]など）で採用例のある[[デュアルクラッチトランスミッション]]（DCT）(DCT)については、レイアウト上搭載が難しいこと、また湿式多板[[クラッチ]]を用いるDCTではダイレクトな変速フィールを実現できないなどの理由により採用が見送られ、対応トルクの割りに小径(Φ240)（Φ240）で軽量な乾式単板クラッチを採用するASGが採用された。また空間的制約からASGの段数は（「IS F」などに搭載される[[トルクコンバータ]]式[[オートマチックトランスミッション|AT]]のような8段ではなく）6段止まりとなっている<ref>[[カーグラフィック]] 2011年7月号</ref>。[[2012年]]に製造される予定の「スペシャルエディション」では変速スピードが最速0.15秒まで早められている<ref>[http://response.jp/article/2010/03/16/137743.html レクサス LFA にサーキットスペシャル…最大出力570PS] Response.</ref>。

エンジン出力は、ASG～カウンタギア～トルクチューブ内シャフトを介してリアのトランスアスクルへ伝達される。カウンタギアにより入力軸から上へ85mmオフセットする形でトルクチューブ内のプロペラシャフトに出力され、これによりエンジンの低配置化とトルクチューブ下の排気管スペースが確保された。トルクチューブでエンジンとトランスアクスルが剛結されているためドライブトレイン全体の[[剛性]]は高い<!-- く、敏捷性と高速運動性能に優れている。 --><!-- 左記CO 関係無い -->。デファレンシャルギアアセンブリにはトルセン[[差動装置#リミテッド・スリップ・デフ|LSD]]を採用内蔵しトラクション性能を向上させている。エンジン音のチューニングには[[ヤマハ]]が参画し<ref>[http://www.yamaha.co.jp/news/2009/09102102.html ヤマハ、スーパースポーツカー「LEXUS LFA」のエンジン音のサウンドデザインを担当]</ref>、[[サージタンク]]を音の放射体として利用しているほか、[[ダッシュボード (自動車)|ダッシュボード]]の形状や材質を吟味することで、雑味のない[[倍音]]がドライバーの耳に届く設計がなされている。そのクリアなサウンドは“天使の咆哮”と比喩される。

なお、ニュルブルクリンク24時間レース参戦仕様車両と同一のギヤ比のトランスミッション（通常品より2〜6速が若干ローギヤード）車両も少量存在するが、入手はきわめて困難であるった。

電子デバイスとしては、[[横滑り防止装置]]（VSC）(VSC)、[[アンチロック・ブレーキ・システム|アンチロックブレーキシステム]]（ABS）(ABS)、[[電子制御ブレーキシステム]]（EBD）(EBD)、[[トラクションコントロールシステム]]（TRC）(TRC)などを統合制御する「スポーツモード付車両姿勢安定制御システム」（([[VDIM]]）)が搭載され、“オート”、“ノーマル”、“スポーツ”、“ウェット”の4つの走行モードをドライバーが選択することができる。