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== 人物 ==
[[ジオン公国|ジオン公国軍]]突撃機動軍所属の女性[[将校]]。[[宇宙世紀|U.C.]]0083年に死亡した際の最終[[軍隊における階級呼称一覧|階級]]は[[中佐]]、年齢不詳<ref>ラポートデラックス刊行の『機動戦士ガンダム0083スターダストメモリー』に掲載の設定画稿にはキャラクターデザイナーによる「年齢は35才…オバサンです」との記述がある</ref>。性格は大胆不敵で、非常に好戦的である。
 
[[一年戦争]]開戦直前に編成された[[ザビ家#キシリア・ザビ|キシリア・ザビ]]配下の[[ジオン公国]]軍海兵隊に、遙任の艦隊司令[[機動戦士ガンダムの登場人物 ジオン公国軍 (あ行-さ行)#アサクラ|アサクラ大佐]]の代理司令官として配属。麾下艦隊は、「シーマ艦隊」の通称を得て、一年戦争時は主に破壊工作を行っていた。一年戦争緒戦において、[[スペースコロニー]]への[[化学兵器|毒ガス]](G3ガス)注入、いわゆる「コロニー潰し」に従事しており、これが[[トラウマ]]になっていることがCDシネマ『宇宙の[[カゲロウ|蜉蝣]]』で語られている。
 
一説ではこのコロニーがブリティッシュ作戦([[コロニー落とし]])に使われ、その際に上官からは催眠ガスと告げられていたと言われている。もっともこれは『[[機動戦士ガンダム ギレンの野望|ギレンの野望]]』シリーズなどのゲーム作品が根拠で、同シーンには[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊の登場人物#シロー・アマダ|シロー・アマダ]]も登場しており、『[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊]]』での描写と整合性を取るならば、このとき使用されたガスは腐食性ガスとなる<ref>しかしCDシネマ『宇宙の蜉蝣』での回想シーンでは「G3ガス」とはっきり言われており、『[[機動戦士Ζガンダム|Zガンダム]]』でのG3ガス描写との矛盾が生じる。また『第08MS小隊』でのガス使用法はコロニー内に侵入してのガス弾投射であるが、『宇宙の蜉蝣』では機械的な注入シークエンスが描写されている</ref>。
 
シーマとその艦隊は[[破壊活動]]や[[虐殺]]など公国宇宙軍の「汚れ仕事」の実行者であったこと、また、保身を図ったアサクラ大佐に責任を押し付けられたことから、一年戦争終結時に他のジオン公国残存勢力から[[アクシズ]]への[[亡命]]を拒否されている。帰るべき故郷である[[サイド|サイド3]]のマハル・コロニーも[[コロニーレーザー#ソーラ・レイ(機動戦士ガンダム)|ソーラ・レイ]]として改造されて一年戦争で失われており、帰属する場所を持たない彼女らは以後、[[宇宙海賊]]として生きる事を余儀なくされる。民間・連邦はもとより、時に他の公国軍残党の船舶までもが略奪の対象とされた。その一方で生き残る術として、また将来の安住地獲得の布石として、地球連邦や[[アナハイム・エレクトロニクス社]]との独自のパイプ作りに奔走した。こうした描写から、作中において彼女は大義に殉じた[[エギーユ・デラーズ]]や[[アナベル・ガトー]]とは対照的な人物として描かれ、連邦側も含め大義なるものへのアンチテーゼとなっている。
 
策謀の才はもとより、[[モビルスーツ]][[パイロット]]としても非常に優秀な腕を持っており、一年戦争時の撃墜スコアは56機。終戦時の乗機は[[ゲルググ#ゲルググM(指揮官用:シーマ・ガラハウ専用機)|MS-14Fsゲルググ・マリーネ]](ゲルググの海兵指揮官仕様)で、[[宇宙世紀#デラーズ紛争|デラーズ紛争]]終盤で[[ガンダム開発計画#ガンダム試作4号機(ガーベラ)|ガーベラ・テトラ]]に乗換えるまで搭乗していた<ref>小説版ではガーベラ・テトラ自体登場せず、最期までMS-14Fsに乗り続けていた。</ref>。
 
==劇中での活躍==
第5話、[[宇宙世紀]]0083年10月、デラーズ中将の招に応じてデラーズ・フリートに参加したのが初登場。コロニージャック等の仕事をするが、本心ではジオンを許しておらず、連邦への永住権を求めて[[地球連邦軍]][[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYの登場人物#グリーン・ワイアット|グリーン・ワイアット]]大将などのタカ派と裏取引を進めていた。

ワイアット大将が核攻撃で死亡すると、次は地球連邦宇宙軍を統括している[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYの登場人物#ジーン・コリニー|ジーン・コリニー]]提督に接触。隙を見てデラーズの乗艦であり作戦旗艦である[[グワジン#グワデン|グワデン]]の制圧に成功するも、デラーズの殉教的行為に激怒し射殺(CDシネマ版ではシーマが「汚らわしい」と発言している)、連邦との裏取引の手土産であったデラーズの身柄確保に失敗する。その場に居合わせたアナベル・ガトーは[[ノイエ・ジール]]でグワデンのブリッジを破壊するもからくも脱出に成功。腹いせにグワデンを撃沈するが、乗艦[[ザンジバル (ガンダムシリーズ)#リリー・マルレーン|リリー・マルレーン]]へ帰還する直前、[[コウ・ウラキ]]中尉の搭乗する[[ガンダム開発計画#ガンダム試作3号機(デンドロビウム)|ガンダム試作3号機]]の猛攻によりリリー・マルレーンを撃沈されてしまう。激怒したシーマは搭乗していた[[ガンダム開発計画#ガーベラ・テトラ|ガーベラ・テトラ]]でガンダム試作3号機を追撃し復讐戦を挑むが、メガビーム砲の砲身に衝突し乗機を串刺しにされ、そのまま射撃を浴びて機体ごと四散するという凄惨な最期を遂げた。また、

漫画『[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY#漫画|機動戦士ガンダム0083 星屑の英雄]]』では寝返りに失敗し、用済みと見限られた[[バスク・オム]]の軌道艦隊からの集中砲火により消滅する。ただし、この作品自体は公式設定という訳ではない。
 
== シーマ艦隊 ==
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デラーズ紛争時の主だったモビルスーツは、MS-14F ゲルググMとMS-14Fs 指揮官用ゲルググM(シーマ専用機)、およびAGX-04 ガーベラ・テトラ。
 
アサクラを除く構成員の全てが[[サイド#サイド3(ムンゾ)|サイド3]]の3バンチ[[スペースコロニー|コロニー]]・マハルの出身。公国への戸籍登録さえ行っていない者も多く、コロニー工作の専門部隊として半ば強制的に徴兵・編成された。戦時中はコロニーへのGGGG3ガス注入などの汚れ仕事の他、相当に過酷な任務を強いられた。
 
== ゲームでの登場 ==
; 機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙
: エースパイロットモードでは、彼女の生存後のifが語られることになる。シーマとその海兵隊はデラーズ紛争後、連邦軍との密約通り、[[ジャミトフ・ハイマン]]が結成する[[ティターンズ]]の特殊部隊入隊への誘いがかけられるも、再び汚れ仕事を背負わされることを懸念し、海兵隊と共に行方不明となっている。
; [[SDガンダム GGENERATION#SDガンダム GGENERATION DS|SDガンダム GGENERATION DS]]
: 「軍への不信を振り切ったシーマ」というifを見ることが出来る。原作に比べ前向きになっており、キャラクター図鑑には、「上層部の心ない仕打ちがなければ、名指揮官になれたかもしれない人物」との人物評が記されている。特にアナザールートでは傭兵部隊のリーダーとして描かれた。なお、ゲーム『[[SDガンダム GGENERATION#SDガンダム GGENERATION SPIRITS|SDガンダム GGENERATION  SPIRITS]]』では、全3話構成で『宇宙の蜉蝣』シナリオが収録されている。
 
== 脚注 ==