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<ref>"Leerboek wentellagers", [[SKF]], 1985</ref>
=== 寿命 ===
軸受の計算上の寿命は、荷重と回転速度に基づく。規格上の軸受の寿命は、荷重の3乗に反比例する<ref>JIS B 1518 5.3項 式(4)</ref>。軸受の公称最大荷重([[SKF]]のデータシートなどに記されている数値)は、寿命を50Hz(すなわち3000RPM)で100万回転としたときの値であり、連続運転で約5時間の寿命になる。データシートに対応した軸受のうち90%はすくなくともこれ以上の寿命を持ち、50%の軸受は少なくともその5倍の寿命を持つ。
 
工業規格上の寿命は、1947年に Lundberg と Palmgren の行った研究に基づいて計算されている。その式によれば、寿命を制限しているのは[[疲労 (材料)|金属疲労]]であり、寿命の分布は[[ワイブル分布]]に従う。この式には様々な派生の式があり、材料の特性、潤滑、荷重などを考慮したものがある。荷重を考慮した式は、Lundberg と Palmgren が決定した荷重と寿命の関係が最近の材料では成り立たないことを暗黙に前提としているとも言える。