「ピカティニー・レール」の版間の差分

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[[File:Steyr HS .50-picatinny rail-no scope + scope.jpg|thumb|300px400px|Steyr HS50のピカティニー・レール]]
'''ピカティニー・レール(Picatinny rail)'''とは、[[小火器]]用の規格化・システム化されたオプション取り付け台である。[[MIL規格]]番号は'''MIL-STD-1913'''で、NATOでは'''[[STANAG]] 2324'''に規定されている。
 
光学[[スコープ (曖昧さ回避)|スコープ]]、特殊スコープ、タクティカルライトなど、増え続ける小火器付属品に対応するため、[[アメリカ合衆国陸軍|アメリカ陸軍]][[ピカティニー・アーセナル]]兵器製造所が標準化提案した。日本語では本来の発音に近い'''ピクティニー・レイル'''の表記も散見する
 
[[日本語]]では本来の発音に近い'''ピクティニー・レイル'''の表記も散見する。
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{{-}}
== 概要 ==
[[Image:M4w-att.jpg|thumb|200px250px|M4A1とアクセサリー。左下にあるのはレール保護用カバー]]
[[File:STANAG 4694 “NATO Accessory Rail” 3.jpg|thumb|200px250px|2009年に承認されたNATOアクセサリー・レール(STANAG4694)]]
広いT字型断面溝が横切りに成形されたもので、通常は火器機関部の真上に直接設置され、多くは[[照準器#銃の照準器|後部照準器]]やスコープ類が前後どちらかの端に固定される。
 
常に安定した固定台であることが絶対条件である。銃は灼熱の砂漠から寒冷地帯、多湿、乾燥など地球上に存在し得る多種多様な場所で利用されるため、温度差や、多少の衝撃が加えられても変形せず影響を最小限に止める素材や構造要求から、熱膨張に因る歪を縦方向へ逃がす目的で横溝切りに遊びが与えられている。
 
当初は大口径重火器に採用されてスコープが取り付けられたが、[[暗視装置]]の利用増加に伴い小型[[アサルトライフル]]でも採用が始まり、現在ではこの[[レール (曖昧さ回避) |レール]]へ[[照準器#アイアンサイト|固定式照準器]]に替わり[[照準器#オプティカルサイト(Optical sight)|光学照準器]]も標準出荷状態で取り付けられている。本システムの一般化に伴い、着脱の容易さから[[フラッシュライト]]など他アクセサリ取り付けにも応用され、[[レーザーサイト]]やフロントグリップ、[[バイポッド]]など各種後付け部品が対応設計されている。派生品として、銃の様々な箇所へ取り付け可能な短い「スモール・レール」が供用開始され、銃両側面に取り付けられたり[[散弾銃]]や[[拳銃]]へも採用が広まっている。
 
派生品として、銃の様々な箇所へ取り付け可能な短い「スモール・レール」が供用開始され、銃両側面に取り付けられたり[[散弾銃]]や[[拳銃]]へも採用が広まっている。
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Image:M1913A Rail CrossSection.svg|ピカティニー・レールの断面図
Image:Picantinny-recoilgroove-diagram.gif|ピカティニー・レールの側面図
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*[[M4カービン]]
*[[ミニミ軽機関銃]]
*[[サコーM60機関銃]]
*[[H&K XM8]] (XM8試作アサルトライフル)
*[[w:Weaver rail mount]] (英語版wikipedia、ウェーバー・レール・マウント)