「失われた地平線」の版間の差分

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== あらすじ ==
1931年に革命騒ぎで混乱したアフガニスタンのパスクルから80人の白人居住者を避難させる任務に就いていた37歳のコンウェイは、最後の3人(若い副領事マリンソン、東方伝道会のミス・プリンクロウ、アメリカ人のバーナード)とともに政府手配の小型機に乗った。だが、その操縦士は本来の操縦士とは別人で、飛行機は目的地[[ペシャーワル|ペシャワール]]ではなく、チベット奥地へ飛んだ。そして飛行機は最後に乱暴な着陸をし、操縦士は近くにラマ教の僧院があることを言い残して死んだ。夜が明けて、中国人張の一行が来て、4人をシャングリラの僧院に案内した。
 
僧院は近代的な施設で、集中冷暖房設備、アメリカ製のバスタブ、膨大な書籍を擁する図書室、グランドピアノ、ハープシコードなどを備えていた。食料はすぐ下の谷間で潤沢に生産され、近くには標高8500mを超えるカラカル山がそびえていた。また豊富な金鉱があって、外部からの必要なモノの購入に不自由しなかった。ここでは人々は平和でストレスのない生活をしていて、年をとるのが非常に遅かった。4人は外部に出る手段がないままに、シャングリラにとどまり、特にコンウェイはこの地を好ましくなっていった。