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花が美しく利用価値も高いので[[万葉集]]の頃からよく知られたが、特に近世に茶花として好まれ多くの園芸品種が作られた。美術や音楽の作品にもしばしば取り上げられている。
 
17世紀にオランダ商館員の[[エンゲルベルト・ケンペル]]がその著書で初めてこの花を欧州に紹介した。後に、[[18世紀]]に[[イエズス会]]の助修士で[[植物学]]に造詣の深かった[[ゲオルク・ジョセフ・カメル]]は[[フィリピン]]でこの花の種を入手してヨーロッパに紹介した。その後有名な[[カール・フォン・リンネ]]がこのカメルにちなんで、椿にカメルという名前をつけ、ケンペルの記載に基づきジャポニカの名前をつけた。[[19世紀]]には[[園芸]]植物として流行し、『[[椿姫 (小説)|椿姫]]』([[アレクサンドル・デュマ・フィス]]の小説、またそれを原作とする[[ジュゼッペ・ヴェルディ]]の[[椿姫 (オペラ)|オペラ]])にも主人公の好きな花として登場する。和名の「つばき」は、厚葉樹(あつばき)、または艶葉樹(つやばき)が訛った物とされている。
 
[[ファイル:水路の落ちツバキP4022340.jpg|thumb|180px|[[水路]]の落椿]]