「グロック17」の版間の差分

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|トリガープル=2.5キログラム
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'''グロック17'''(Glock 17)は、[[オーストリア]]の[[銃|銃器]]メーカーである[[グロック]]社が開発した[[自動拳銃]]。[[口径]]は9mm([[9mm×19パラベラム弾]])装弾数は複列[[弾倉]](ダブルカラム・マガジン)による17+1発。
 
== 概要 ==
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[[File:Glock 17C cropped.jpg|thumb|right|200px|グロック17C(第3世代)]]
[[File:Glock 17 9mmPara 004.jpg|thumb|right|200px|後面から見たグロック17]]
[[グロック]]社は[[ガストン・グロック]]が[[1963年]]に[[オーストリア]]の[[ウィーン]]近郊にある[[ヴァグラム]]に創設した企業で、元々[[機関銃]]用ベルトリンクや軍用[[ナイフ]]などを生産していた。火器そのものの開発は行っていなかったが、[[1980年]]に始まった[[オーストリア軍]]新制式採用トライアルを受けて[[拳銃]]の開発を始めた。
 
== 特徴 ==
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=== 特殊な撃発機構とセーフティ ===
グロックの引き金の機構は、大別すると[[ダブルアクション|ダブルアクションオンリー]](DAO)に属するが、[[グロック]]社による「セーフアクション」と呼ばれる特殊なメカニズムを持つ。そのため一般的なDAOピストルと違い、連続して空打ち出来ず、空打ちするにはスライドを2-3cm引き、[[撃針]]をハーフコック(半後退)させる必要がある。
 
スライドを操作し初弾を装填すると、撃鉄兼撃針であるストライカーが半分程後退した位置でシアによってロックされる。このポジションでは、ストライカーは、シア及びファイアリングピン・セイフティにロックされているので暴発の危険性はない。ストライカーが前進している場合は引き金は後退しており、引き金が引けないようになっている。スライドを引いて撃発可能なハーフコックの状態では引き金は前進位置になるため、これでストライカーの位置が確認できる。
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また、通常のDAOより引金の引き代が短いため、安全のためトリガーセーフティが設けられている。これは引き金の中央部分にもう一つの引き金が挟み込まれたような構造で、安全装置は引き金を引く方向とは違う角度で解除されるため、射手の指以外の物体が誤って引っかかっても容易に引き金が動かないようになっている。他の銃と比較してトリガーガード内のスペースが狭くデザインされ、手袋などをした場合には障害となる場合があるが、異物が入り難い構造にもなっている。この安全機構は弾薬を装填した状態で安全に携行できる反面、弾薬の装填を確認しないで操作しようとしたり、発射の意思がないのに不用意にトリガーに触るような扱いは想定していない。
 
当時[[回転式拳銃]]を使用していたニューヨーク市警の装備改変の際に制式採用されたが、ダブルアクションの重い引き金に慣れた現場の警官たちの暴発事故が増えているという意見により、スプリングを交換して引き金の重さを強めたNY市警向けのモデルが開発された。グロックを採用した警察などの公用機関の一部では、このような対応は取らずに、従来型のマニュアルセーフティを備え価格も手ごろな[[スミス&ウェッソン|S&W]]の[[S&W M39|M39]]系やM59系の自動式拳銃に装備を改めた例もある。
 
=== 設計・デザイン ===
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== グロックに関する誤解 ==
* グロック17が発売されて間もない頃、その特徴的な素材構成と機能のため「手荷物検査で発見できない、高価な[[ハイジャック|ハイジャック犯]]御用達の拳銃」という流説が一時的にあったといわれているが、実際はスライドや銃身、弾薬などが金属製のため容易に発見できる。後にグロック社はフレーム材にX線造影剤を添加し、銃の全体像がX線に映るよう対策をとっている。
* 「プラスチック素材を使った最初の銃」として認知されることが多いグロックだが、フレーム前半にプラスチック材を用いた[[H&K P9]]の方が先発であり、鋼材フレームの上に樹脂製ボディを被せた[[H&K VP70]]も存在した。順番の誤解は、これらの銃器が知名度に劣ることによる。「プラスチック素材使用の銃で商業的成功を収め」また、「フレーム全体がプラスチック素材となっている銃」はグロックが最初ということになる。
 
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=== グロック18 / 18C ===
グロック17にフルオート機構を搭載したモデル。オーストリア国家憲兵隊に属する精鋭の対テロ部隊GEK COBRAの要請によって開発された。小型である上にポリマーフレームが軽量なため連射時の反動は大きく、集弾性は低い。そのためカスタムパーツとして折りたたみストックが存在する。外観はG17グロック17と殆ど変わらないが、スライドの左後方にセミ/フルオートの切り替えレバーがある。グロック18CはG18、グロック18でスライドから吐出した銃口部に装備されていた[[マズルブレーキ|コンペンセイター]]をスライド内の銃身上部に開口する形状に改めるなどした改良型で、G18グロック18で問題視された反動もやや抑えてある。犯罪に利用されないよう一般への販売が禁止された公的機関限定モデルであるが、特殊な許可(クラスIIIウェポンディーラー)を取った上でグロック17にフルオート機能を追加したスライドと銃本体を別々に登録する事によって、民間人でも同じ機能の銃を所持することは可能(あくまでも同じ機能であり、登録上はグロック17の改造銃になり、グロック18としての登録ではない)全長186mm、重量703g、装弾数17/19/31/33発、発射速度1200発/分。
 
=== グロック19 / 23 / 25 /32 /38 ===
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=== グロック26 / 27 / 28 / 29 / 30 / 33 / 39 ===
[[Image:Glock 30 (.45 ACP) Muzzle Flash.jpg|thumb|right|200px|グロック30のマズルフラッシュ]]
グロック19をさらに小型化した超コンパクトモデル。米国でAWB(AWB(連邦攻撃武器規制)のあおりを受け装弾数11発以上の新規生産された銃が規制されることになったため、逆に装填数を10発以下に抑えた上で自然なサイズになるよう小型化したモデル。AWB失効後は通常サイズ用のダブルカラムマガジンも使用できるため超コンパクトモデルにロングマガジンということも可能になった。なおオリジナルマガジンはかなり小型な為フィンガーチャンネルが下部に装着してある(これが無いと小指が握り締められない)
* 26 = 9mm(10)
* 27 = 40S&W(9)
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==== コンペンセイター内蔵モデル ====
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== グロック17の遊戯銃 ==
[[画像:Glock 17 Modelgun(Japan).jpg|thumb|right|270px|グロック17のモデルガン(タナカワークス製)]]
[[ファイル:Glock 17 Modelgun(Japan)Mod.Logo.jpg|thumb|right|270px|タナカのグロックロゴのモデファイ。矢印部分が違う]]
日本で初めて商品化されたのは[[MGC (トイガンメーカー)|MGC]]製ブローバックガスガンで、[[エアソフトガン]]では初めて発射とブローバックを一工程で行う機構を採用した。