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記号をνからfへ
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'''振動数'''(しんどうすう、[[英語]]:frequency)は、[[物理学]]において[[等速円運動]]あるいは[[単振動]]などの[[振動運動]]や[[波動]]が[[単位時間]]当たりに繰り返される回数である。振動数は、運動の[[周期]]の[[逆数]]であり、単位は[[ヘルツ]](Hz)。
 
「'''[[周波数]]'''」も英語では frequency([[ラテン語]]で「”frequentia”」から) であり根本的には同じことであるが、「周波数」がおもに[[電気振動]]([[電磁波]]や[[振動電流]])のような[[電気工学]]・[[電波工学]]または[[音響工学]]などで用いられる[[工学]]用語であるのに対し、[[力学]]的[[運動 (物理学)|運動]]など[[自然科学]]([[理学]])における[[物理現象]]には「振動数」が用いられることが多い。一般的には記号 f を用いて表されるが、光の振動数などはν(ニュー)の記号を用いられることが多い。
 
等速円運動においては、振動数は「'''[[回転速度]]'''('''回転数''')」と同じ数値になるが、単位は異なる。
 
== 定義 ==
振動・波動では、振動数 ''νf'' [Hz] は周期 ''T'' [s] の逆数であり、次の式で表される。
{{Indent|<math>\nuf = \frac{1}{T}</math> [Hz]}}
 
=== 等速円運動 ===
[[等速円運動]]では、[[円周]]の長さが 2 ''&pi;'' [[ラジアン]](rad)であるから、[[角速度]](角振動数)を ''&omega;'' [rad/s] とすると
 
{{Indent|<math>\omega T = \frac{\omega}{\nuf} = 2\pi</math> [rad]}}
 
が成り立ち、振動数(ドイツ語: Frequenz, 英語:frequency)''&nu;f'' と角振動数(ドイツ語: Kreisfrequenz, 英語:angular frequency)''&omega;'' の関係は
 
{{Indent|<math>\nuf = \frac{\omega}{2\pi}</math> [Hz]}}
 
または
 
{{Indent|<math>\omega = 2\pi \nuf</math> [rad/s]}}
 
で表される。
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[[波動]]では、[[波長]]を ''&lambda;'' [m]、波の[[速さ]]を ''v'' [m/s] とすると
 
{{Indent|<math>v T = \frac{v}{\nuf} = \lambda</math> [m]}}
 
が成り立ち、振動数 ''&nu;f'' は
 
{{Indent|<math>\nuf = \frac{v}{\lambda}</math> [Hz]}}
 
で表される。