「ミオシン」の版間の差分

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 単量体のミオシンIX による連続歩行機構は未だに解明されていない点が多いが、アクチンフィラメントと相互作用を行うと考えられているLoop2構造が、ミオシンIX では他のミオシンファミリーと比較して特異的に長い事から、この部分の特殊な構造は、単量体による連続運動を可能にしていると推察されている。
 
==生体内におけるミオシンの機能==
 ミオシンの機能としては、筋収縮、細胞運動、細胞分裂の際の収縮環、小胞輸送など直接、力発生が関与する物が良く知られている。同時に、力発生に直接関与する過程だけでなく、ミオシンVは細胞膜上の受容体と相互作用する事が知られている。また、ミオシンXは主にフィロポディア形成に関与するミオシンであるが、細胞分裂の際に紡錘体と相互作用する事が報告されている。さらに、核内の転写に於いて、核内アクチンやミオシンIがその調節に関与している可能性が指摘されている。その為に、ミオシンは生体内で単純に力発生を行うだけでなく、多様な生体因子を細胞骨格や膜構造とリンクする役割も担っていると考えられる。
 
== 脚注 ==