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[[画像:神田明神 2006年.jpg|thumb|right|200px|東京都 [[神田明神]]の初詣飾りつけ例]]
'''初詣'''・'''初詣で'''(はつもうで)とは、年が明けてから初めて[[神社]]や[[寺院]]などに[[参拝]]する行事。一年の感謝を捧げたり、新年の無事と平安を祈願したりする。'''初参'''・'''初参り'''(はつまいり)ともいう。
 
==概要歴史==
[[Image:Meiji_Shrine_Sando_and_Torii_New_Year_Worship.jpg|thumb|right|200px|[[明治神宮]]の初詣に大勢の人が並ぶ様子]]
[[画像:初詣P1010519.jpg|thumbnail|200px|[[住吉神社 (神戸市西区)|住吉神社]]の初詣の様子]]
元々は「年籠り」(としこもり、としごもり)と言い、[[家長]]が祈願のために[[大晦日]]の夜から[[元日]]の朝にかけて[[氏神]]の社に籠る習慣であった。やがて年籠りは、大晦日の夜の「除夜詣」と元日の朝の「元日詣」との2つに分かれ、元日詣が今日の初詣の原形となった。江戸時代末期までは氏神またはその年の[[恵方]]の方角の社寺に詣でること([[恵方詣り]])が多かったのだが、明治以降では氏神や恵方とは関係なく有名な寺社への参詣が普通になっている。また現在でも、除夜に一度氏神に参拝して一旦家に帰り、元旦になって再び参拝するという地方がある。これを[[二年参り]]という。
 
「年籠り」形式を踏まず、単に寺社に「元日詣」を行うだけの初詣が習慣化したのはそれほど古い時代ではなく、[[明治]]時代中期のこととされている。明治時代初期までは恵方詣りの風習が残っていたようだが、[[京阪神]]において[[鉄道事業者|電鉄会社]]が沿線の神社仏閣をてんでんばらばらに「今年の恵方は○○だ」と宣伝し始めたために、本来の恵方ではない神社仏閣にも詣でるようになり、恵方の意味が薄れ、有名な神社仏閣にお参りするようになったといわれている。関東においても、[[京成電鉄]]や[[京浜急行電鉄]]、成田鉄道(現・JR[[成田線]])など、参拝客輸送を目的として開業された鉄道会社が存在する。
 
== 風習 ==
寺社へ参拝を行って、社務所で[[お守り]]、[[破魔矢]]、[[風車 (玩具)|風車]]、[[熊手]]などを受けたり、[[絵馬]]に願い事や目標を書いたりして、今年一年がよい年であるよう祈る。昨年のお守りや破魔矢などは、このときに寺社に納めて焼いてもらう。また神社によっては境内で[[甘酒]]や[[神酒]]などが振るまわれる。
 
各地の初詣の模様は、12月31日より1月1日早朝にかけて[[日本放送協会|NHK]][[NHK総合テレビジョン|総合テレビ]]の[[長寿番組]]「[[ゆく年くる年]]」などで毎年中継されている。
 
== ルール ==
なお、初詣の対象は神社・寺院のいずれでもかまわないとされている。これは明治時代初期に[[神仏分離]]が行われる前は、[[神道]]と[[大乗仏教]]、ならびに[[祖霊信仰]]が一体化した[[神仏習合]]による信仰が一般化していたためである。つまり、初詣に限らず寺社への参詣に神道・仏教の区別は無いとされていたことの名残である。
 
初詣を行う年齢層にはバラつきがあり、[[ノーリツ]]が2006年12月に行った[[インターネット]]上の[[アンケート]]では、初詣に毎年行くと答えた年齢層の割合は70歳以上が59.1%だったのに対し、20歳代では44.4%に留まっている。さらに20歳未満では75%がほとんど行かないと回答している([[産経新聞]]2006年12月18日の記事より)。このためか、若年層向けの[[雑誌|情報誌]]では初詣特集にもかかわらず、初詣の後の[[食事]]や買い物を取り上げ、初詣そのものはメインにしないものも存在している。
 
== 初詣の期間と回数 ==
初詣には、特に定められた規定は無い。[[デジタル大辞泉]]の定義では年明け最初の参拝を初詣としている(時期や期間については触れていない)。
 
一般的には、[[正月三が日]]に参拝するのを初詣といっているが、1月中に参拝も初詣とする考え方もある。また、回数に関する規定も無い。多数の神社仏閣に参詣すれば色々なご利益があるという説もあり、その場合神社・仏閣を特に問わない。例えば西日本の一部地域の様に「[[三社参り]]」などと言って正月三が日の内に複数(多くは3社程度)の神社に参拝するのが習慣となっている地域もある。宗教上の派による考え方の違いが大きい。
 
== 客層 ==
初詣を行う年齢層にはバラつきがあり、[[ノーリツ]]が2006年12月に行った[[インターネット]]上の[[アンケート]]では、初詣に毎年行くと答えた年齢層の割合は70歳以上が59.1%だったのに対し、20歳代では44.4%に留まっている。さらに20歳未満では75%がほとんど行かないと回答している<ref>[[産経新聞]]2006年12月18日の記事より</ref>。このためか、若年層向けの[[雑誌|情報誌]]では初詣特集にもかかわらず、初詣の後の[[食事]]や買い物を取り上げ、初詣そのものはメインにしないものも存在している。
 
== 参拝者数の統計 ==
[[画像:Osuhatumoude.jpg|thumb|200px|right|初詣の客で賑わう社寺([[大須観音]]、[[名古屋市]])]]
[[Image:Meiji shrine saisenbako (New Year).jpg|thumb|200px|right|特設の賽銭投げ場を設ける[[明治神宮]]]]
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== 参考文献 ==
{{参照方法|date=2014年1月}}
* [[平山昇]]「明治期東京における「初詣」の形成過程」『[[日本歴史]]』2005年12月号、60-7360–73頁。
 
== 脚注 ==
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[[category:正月]]
[[Category:新春の季語]]
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