「ストリートチルドレン」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
14行目:
ストリートチルドレンは、多くの大都市、特に[[開発途上国|発展途上国]]により多く存在し、その背景には[[児童虐待]]や[[ネグレクト]]、搾取([[児童労働]])などがある場合も多い。これらでは、古い社会では子を多く成すほど労働力として使用できるという目論見から、親が無計画に子を作った結果であったり、あるいは社会的に貧困が進みすぎて、[[避妊]]にまで手が廻らないという事情も見られる。これらストリートチルドレンは、家族が居る場合でも路上で生活しながら物売りをするなどして、その少ない稼ぎを家に入れている場合も見られる。
 
ただ、ストリートチルドレンの増加は発展途上国で社会問題化している地域も多く、中には治安悪化や地域環境の劣悪さを目立たせる要素ともなっており、また長い間着たままとなる着衣が臭うといったような不快感を与える場合もある。極端な場合には地元の商店によって雇われた「[[死の部隊#ブラジル|街頭浄化部隊]]」("clean up squads")に「店の前にたむろされると迷惑だから」といった理由だけで、殺害されたりするといったケースもある。
 
子供たちが自分たちの家を捨てた理由は様々だが、平均して以下のような理由が考えられる。まず極端な[[貧困]]、深刻な家族内のいさかい、[[虐待]]、そして[[ネグレクト]](育児放棄)、あるいは親の[[アルコール飲料]]や[[薬物]]などへの中毒([[依存症]])に絡んだ家庭崩壊が挙げられる。また街頭の暮らしの自由さへの憧れ、その暮らしの方が現状よりも多少はましに思われる場合など。要約すれば、子供たちは、自宅よりも通りで暮らす方によりましなチャンスを見出したというわけである。