「JPEG 2000」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
30行目:
 
== 動向 ==
発表当初は急激に普及すると思われたものの、近年の[[ハードディスク]]ドライブ、[[光ディスク]]ドライブ、[[フラッシュメモリ]]などの[[ストレージ]]の急激な価格低下、計算コストの割にはサイズがあまり小さくならないなどの要因により普及はあまり進んでいない。その中でも[[Microsoft Windows|Windows]]などのオペレーティングシステム (OS) が標準でサポートしていないことは、普及にとって致命的となっている。またQuickTimeの機能を活用する[[Safari]]を除き、[[ウェブブラウザ|Webブラウザ]]での対応は遅れているため、Webページで使用したくても使用できないのが現状である。なお、JPEG 2000は[[QuickTime]]の機能にもとづき[[OS X|Mac OS X]]では標準サポートされている。WindowsでもQuickTimeをインストールすればJPEG 2000の取り扱いが可能になる
[[OS X|Mac OS X]]では[[QuickTime]]の機能にもとづき標準で対応しているが、[[Microsoft Windows|Windows]]を始めとした他のオペレーティングシステム (OS) は標準で対応していない。
 
Web用途では、QuickTimeの機能を活用する[[Safari]]を除き、他の[[ウェブブラウザ|Webブラウザ]]は標準で対応していないため、Webページでの使用は避けられているのが現状である。他のWebブラウザでもプラグインをインストールすればJPEG 2000の取り扱いが可能になる。
[[Adobe Photoshop]]がJPEG 2000プラグインを標準で添付するほか、[[Internet Explorer]]用の[[プラグイン]]もある。しかし、OS及びウェブブラウザでトップシェアを持つ[[マイクロソフト]]が自社ソフトウェアへのJPEG 2000の実装を避けていることが、その普及を阻んでいる。デジタルカメラ・携帯電話メーカーもJPEG 2000の実装に消極的であり、圧縮負荷が重く、画像によって処理時間に長短が生じるため連写速度を誇れない点が嫌われている。チップメーカーがJPEG 2000の符号化に対応したプロセッサを提供しているにもかかわらず、JPEG 2000が使える機器は[[ネットワークカメラ]]などの産業用途に偏っているのが現状である。
 
[[Adobe Photoshop]]がJPEG 2000プラグインを標準で添付するほか、[[Internet Explorer]]用の[[プラグイン]]もある。しかし、OS及びウェブブラウザでトップシェアを持つ[[マイクロソフト]]が自社ソフトウェアへのJPEG 2000の実装を避けていることが、その普及を阻んでいる。デジタルカメラ・携帯電話用途では、メーカーもJPEG 2000の実装に消極的であり、圧縮負荷が重く画像によって処理時間に長短が生じるため連写速度を誇れない点も採用の障害となった<ref group="出典" name = "JPEG XRが導く 階調8ビット超カメラ">大槻智洋著 『JPEG XR嫌われている導く 階調8ビット超カメラ』 日経エレクトロニクス2008年12月29日号 71-77頁</ref>。チップメーカーがJPEG 2000の符号化に対応したプロセッサを提供しているにもかかわらず、JPEG 2000が使える機器は[[ネットワークカメラ]]などの産業用途に偏っているのが現状である。
対抗規格として、マイクロソフトの[[HD Photo]]が存在し、[[JPEG XR]]として標準化された。
 
対抗規格として、マイクロソフトが開発した[[HD Photo]]が存在し、を元に標準化された[[JPEG XR]]としや、グーグルが開発を進め標準化されたいる[[WebP]]がある
[[Adobe Photoshop]]はJPEG 2000およびJPEG XRのプラグインを標準で添付している。
 
== 対応ソフトウェア ==
69 ⟶ 73行目:
*Part13 (ISO-15444-13) … 符号化標準(Part1の符号器の標準)
*Part14 (ISO-15444-14) … JPXML、XMLを用いた[[ファイルフォーマット]]の[[構造化]]表現と参照方式
 
== 出典 ==
<div class="references-small"><references group="出典" /></div>
 
== 外部リンク ==