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<!--清凉寺式佛像を特色づける衣文のもっとも古い佛像様式は”三国”の源であるインドの国立Mathura博物館に収蔵されている「Seated BUDDAHA」にみられる。同美術館図録『MATHURA KALA 1999」によれば、3世紀初頭に祖形が見られ、5世紀(ブグタ王朝期)に清凉寺式衣文のような流麗な線と形になっている。またニューデリーの国立博物館には、マトゥラで出土した、完成度が高い「施無畏印のブッダ立像」が、5世紀の名品として陳列されている。古代ギリシアの彫刻様式の影響を受けたガンダーラ佛像を見慣れた目で見ると、異国的にみられるマトゥラ佛像様式は、インドの宗教の中心部ではぐくまれた佛像様式である。「顔容が温和・優雅、まなざしは深く瞑想的」(中村元)であり、薄絹の衣文に包まれた容姿はしなやかさにみちている。-->
 
:この釈迦像の模造は、奈良・[[西大寺 (奈良市)|西大寺]]本尊像をはじめ、日本各地に100体近くあることが知られ、「清凉寺式釈迦像」と呼ばれる。また、この像の胎内からは、造像にまつわる文書、奝然の遺品、仏教版画など多くの「納入品」が発見され、これらも像とともに国宝に指定され、この釈迦像は『小さな正倉院』ともいわれている。納入品のうち「[[五臓六腑]]」(絹製の内臓の模型)は、現存する世界最古の内臓模型であり医学史の資料としても注目される。その他、奝然の遺品としては、生誕仮名書付(臍の緒書き、最古の平仮名文字といわれる)や手形を捺した文書なども発見された(像内納入品の一覧は後出)。
 
'''木造阿弥陀三尊坐像'''