「ディオメーデース」の版間の差分

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アルゴス王のアドラストスは、息子の[[アイギアレウス]]が戦死したことを知ると、悲しみのあまり自らも死んだ。アイギアレウスは、テューデウスの娘(すなわちディオメデスの姉妹)のコマエトーと結婚していた。それでディオメデスは、テーバイ攻めから帰還後、アイギアレウスの娘のアイギアレイアと結婚した。これにより彼はアルゴスの王に任命され、若くしてギリシアで最も権力のある支配者の一人となった。
 
ディオメデスは5年以上に渡りアルゴスを支配し、多くの富と安定を町にもたらした。彼は優秀な政治家で、他の支配者からも大きな尊敬を集めていた。また、父の故郷であるカリュドーンの動向にも目を光らせていた。そこでディオメデスの祖父の[[オイネウス]]が、[[テルシーテース]]ら率いる[[アグリオス]]の息子たちの手で牢獄に入れられ、アグリウスに玉座を奪わせた事件があったが、ディオメデスはオイネウスに権力を取り戻させることを決意した。
 
ディオメデスはカリュドーンを攻撃し、テルシーテースや、ペロポネソス半島に逃げた[[オンケーストス]]を除く全ての売国奴を殺した。その時アグリオスも自害し、オイネウスに支配権が復活した。その後オイネウスは王国を義理の息子のアンドライモーンに渡し、ディオメデスに会いにアルゴスに向かったが、その途中でテルシーテースとオンケーストスによって暗殺された。ディオメデスは暗殺者を発見することは出来なかったので、オイノエーと呼ばれる町を祖父が埋められた地に建設し、祖父の名誉を讃えた。