「ディオメーデース」の版間の差分

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アカイア勢が大いなる町トロイアを略奪している間、[[アテーナー]]の神殿でその像にしがみついていたプリアモスの娘[[カッサンドラー]]を、ロクリスの[[小アイアース]]が陵辱した。[[オデュッセウス]]はギリシアの将軍たちに、小アイアースを石打で殺して神の怒りを避けることを提案したのだが、ディオメデスをはじめ他の将に反対された。なぜならその時、小アイアースも自らを守るためにアテナの像にしがみついていたからである。彼らがアテナへの冒涜を見逃したので、神の怒りを招いた。だがアテナはお気に入りのディオメデスは罰しなかった。
 
アテナによって、総大将[[アガノーン]]とその弟の[[メネラーオス]]の間で、トロイアからの帰還についての口論が起こった。アガムメノンはアテナの怒りを宥めるためにトロイアに残った。ディオメデスと[[ネストール]]は状況を議論した末、早急に去ることを決め、巨大な軍隊を引き連れトロイアを去った。彼らは無事に帰還することができたのだが、アテナはポセイドンに訴え、他の多くの船の上に凶暴な嵐を引き起こした。
 
オデュッセウスに謀殺された[[パラメーデース]]はギリシア軍を呪ったので、ディオメデスもその災いを被った。パラメデスの弟の[[オイアクス]]はアルゴスに行き、ディオメデスの妻アイギアレイアに会い、夫が彼女よりも魅力的な女をトロイアから連れてくると吹き込んだ。他の話では、アイギアレイア自身が、[[ステネロス]]の息子のコメテスを愛人としていて、そうするようにパラメデスの父の[[ナウプリオス]]に説得されていたという。また、ディオメデスが[[アフロディテ]]の息子[[アイネイアース]]を扱う仕方は立派であったものの、彼女はトロイアでディオメデスが投げた槍がアフロディテの肉を貫通させたことを恨んでいて、それゆえアイギアレイアに多くの男と姦通することを吹き込んだ。
 
アイギアレイアは他のアルゴス人にも助けられ、ディオメデスをアルゴスに入れるのを拒んだ。コメテスはディオメデスが不在の間アルゴスの王となったが、すぐに正当な後継者であるアイギアレウスの息子のキュアニッポスが王権を継いだ。
 
 
==系図==