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== プロトン化における配位結合 ==
例えばアンモニアの窒素は5つの価電子をもち、3つの水素原子と[[共有結合]]を形成して閉殻状態(8電子)になっている。そして、アンモニア窒素には水素との共有結合に参加していない2つの電子(1つの[[非共有電子対]])が存在し、電子対を供与することが可能な[[ルイス塩基]]でもある。プロトンがルイス塩基と配位結合すると、閉殻電子を持たないプロトンは価電子同士の反発を受けることなく非共有電子対の電子雲の中に陥入する。プロトンは大きさを持たない(窒素原子の大きさ1.55x10<sup>-10</sup>mに対してプロトンは約1.0x10<sup>-15</sup>m)ので構造的には窒素の原子が[[正電荷|+電荷]]を持ったオニウムイオン(アンモニウムイオン)となる。
 
== 配位結合と共有結合との違い ==
配位結合と共有結合同じく分子軌道により形成されるので本質的には違いが無いが、その分子軌道の構造やそのエネルギー準位異なる為、により結合自身の性質が決定される。前述のアンモニウムイオン(NH<sub>4</sub><sup>+</sup>)の場合は共有結合配位結合も窒素のsp<sup>3</sup>軌道と水素の1s軌道から生成する等価分子軌道であり、4本の結合に違いは無い。一方、π供与性の配位結合やsp<sub>3</sub>d混成軌道から生成する配位結合は、もとの電子軌道が等価では無い為に性質に違いが現れる。