「あかねちゃん」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし |
編集の要約なし |
||
1行目:
{{Otheruses|
{{漫画}}
『'''あかねちゃん'''』は、 [[少女フレンド]]に連載された[[ちばてつや]]の漫画作品。およびこれを原作とする[[1968年]][[4月6日]]
当初は『'''みそっかす'''』というタイトルであったが、アニメ化の際に現在のタイトルに変更された
▲『'''あかねちゃん'''』は、 [[少女フレンド]]に連載された[[ちばてつや]]の漫画作品。およびこれを原作とする[[1968年]][[4月6日]] - [[1968年]][[9月29日]]まで[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系で放送された[[アニメ|テレビアニメ]]。[[白黒テレビ|モノクロ作品]]。全26回。
== ストーリー ==▼
▲当初は『'''みそっかす'''』というタイトルであったが、アニメ化の際に現在のタイトルに変更された。<ref>ただしアニメ終了以降の単行本化は「みそっかす」というタイトルに直されたものと「あかねちゃん」というタイトルのもの、両方ある。[[#単行本]]を参照のこと。</ref>
▲== ストーリー ==
▲*原作のストーリー<ref>『あかねちゃん』、『みそっかす』ちばてつや著 講談社、ホーム社など 全3巻。 『心を育ててるマンガ 親子で楽しむ130冊』一声社 56頁 日本子どもの本研究会マンガ研究部 編 ISBN 4-87077-156 </ref>。アニメについては、[[#アニメ版]]及び[[#補足]]を参照のこと。
;第一巻
:名門・上条家の三女でありながら、病弱のために4歳の時に叔父・草介に引き取られていた上条茜は、6年振りに上条家に戻る。だが紀伊の自然の中で可愛い伸び伸びと育った茜は、上条家の上品な生活に馴染めるわけもない。
:そうこうしているうちに、茜の父が経営する会社の経営が傾き、父は心労から睡眠薬による自殺を図った。その時は発見が早く一命は取りとめた。父が隠し持っていたピストルを、間違って酒を飲んで酔っ払ってしまった茜が発砲したことにより、拳銃の不法所持の疑いで警察に追われることとなる。逃亡した車のトランクに乗りこんでいた茜と共に紀伊に逃げた父は、すでに人生に絶望し、灯台近くの岬から投身自殺を図る。父を助けようと、単身海に飛び込む茜。さらに二人を追ってきたに草介も、二人を助けようとして海に飛び込み、それがきっかけで肺炎を患い絶命する。草介は「茜の母は本当は…」言い残していた。
:家長を失い収入が断たれた上条家は、屋敷をアパートにして日銭を稼ぐこととしたが、派手な生活を改めることもなかった。茜は、二人の姉が通う名門学校・白樺学園に転入する。登校初日早々、理事長の仕掛ける「一風変わった試験」には合格したが、学園長からは目をつけられてしまう。▼
▲家長を失い収入が断たれた上条家は、屋敷をアパートにして日銭を稼ぐこととしたが、派手な生活を改めることもなかった。茜は、二人の姉が通う名門学校・白樺学園に転入する。登校初日早々、理事長の仕掛ける「一風変わった試験」には合格したが、学園長からは目をつけられてしまう。
;第二巻
:入学を許可されるも、早々に学園でトラブルを起こし退学を言い渡される始末。授業やテストは、草介から習った催眠術を使ってクラスメイトや先生の目を欺き、何とかしのいでいた。やがて茜は、電気会社の社長でPTA会長でもある父を持つ、北小路秀麿や、美男子で学園一の秀才・徳川らと親友になっていく。
:特に秀麿には気に入られ、家庭教師として彼のお世話をすることで、学園に留まることとなった。秀麿はこれまで、おぼっちゃまとして周囲からちやほやされていた反面、本当に彼のことを思って接してくれる大人がいなかったため、何をやっても駄目な子であったが、茜の影響で次第に自分に自信を持てるまでに成長することになる。
:茜と秀麿は、学園の鬼山教頭らの働きかけにより、全国の天才・秀才らによって競われる「全国テスト大会」に参加させることが決まった。それは、もともと勉強がからきし駄目な二人にテストを受けさせ、その駄目さ加減から現理事長らの責任問題に発展させ、ひいては園長の座を乗っ取ろうという、鬼山教頭や理事長の腹心らの思惑だった。
;第三巻
:最初は得意の催眠術で試験官を眠らせてその場をしのごうとした茜であったが、そんな鬼山教頭らの悪だくみを知り、また秀麿の、真剣な勉強態度を見て反省し、本気でよい点を取らないと学園が乗っ取られることになると、秀麿と共に猛勉強をする。クラス担任の津田先生もそのことは知っており、茜たちの勉強に協力した。
:一週間後、いよいよ全国テスト大会となり、他の天才・秀才らをしり目に茜は一切の不正行為なしで試験を終える。秀麿は、勉強のできた数学と理科は100点を取る驚異の成績だった。しかし茜はテスト自体は4科目満点というテスト史上初の成績ではあったが、失格となる。それは答案用紙に解答以外の内容を書いたためであった。しかし、その書かれた内容とは、鬼山教頭らの悪事を告発するものであった。それをたまたまテストを視察していた文部大臣の目にとまり、警察に調査を依頼、すべてが明るみになったのである。こうして茜は学園の危機を救い、「史上最高点を取った学園」という名誉まで与え、学園を去り、上条家に戻った。
:茜が戻った上条家は、以前の名門の面影はなく、日々のお金に困るほど疲弊し、姉たちも生活が乱れてしまっていた。茜は、すっかり様子が変わってしまった上条家から逃げ出すように、深夜トラック便で紀伊に向かう。上条家に嫌気がさしていた末娘のさくらも、茜に付いてきていた。さくらは、「ときどきお父さんが家に来ていた」と、気になることを言っていたが、茜すらそれは気に留めなかった。▼
:到着した紀伊で二人が見たもの、それは死んだはずの父だった。実はあの時父の自殺は失敗に終わり、一命を取りとめていた。だが代わりに兄・草介が死んでしまった事を詫び、草助の小屋で彼の墓を守っていたのである。
▲茜が戻った上条家は、以前の名門の面影はなく、日々のお金に困るほど疲弊し、姉たちも生活が乱れてしまっていた。茜は、すっかり様子が変わってしまった上条家から逃げ出すように、深夜トラック便で紀伊に向かう。上条家に嫌気がさしていた末娘のさくらも、茜に付いてきていた。さくらは、「ときどきお父さんが家に来ていた」と、気になることを言っていたが、茜すらそれは気に留めなかった。
:紀伊の自然の中で暮らすうち、人間らしさを取り戻した父ではあったが、時々、上条家の様子を見に行ってはいた。しかし以前と同じ生活に戻ること拒み、また後ろめたさから敷居をまたぐことはなかった。そうして引き返していく姿を、さくらは見ていたのである。▼
:三人は上条家に残った母と姉に、父は生きており、素晴らしい自然がある紀伊に来るよう手紙を書いた。数日後、父は茜に、改めて母は本当の母であることを話し、母と姉らが紀伊にやってくることを知らせる。屋敷を店子らに引き払った母と姉らが紀伊にやって来た頃、秀麿も茜を慕って居場所探しだし、船で海岸までやってきた。どうやらこの紀伊の海岸は、にぎやかな事になってきそうである。▼
▲到着した紀伊で二人が見たもの、それは死んだはずの父だった。実はあの時父の自殺は失敗に終わり、一命を取りとめていた。だが代わりに兄・草介が死んでしまった事を詫び、草助の小屋で彼の墓を守っていたのである。<br>
▲紀伊の自然の中で暮らすうち、人間らしさを取り戻した父ではあったが、時々、上条家の様子を見に行ってはいた。しかし以前と同じ生活に戻ること拒み、また後ろめたさから敷居をまたぐことはなかった。そうして引き返していく姿を、さくらは見ていたのである。
▲三人は上条家に残った母と姉に、父は生きており、素晴らしい自然がある紀伊に来るよう手紙を書いた。数日後、父は茜に、改めて母は本当の母であることを話し、母と姉らが紀伊にやってくることを知らせる。屋敷を店子らに引き払った母と姉らが紀伊にやって来た頃、秀麿も茜を慕って居場所探しだし、船で海岸までやってきた。どうやらこの紀伊の海岸は、にぎやかな事になってきそうである。
== アニメ版 ==
アニメ版<ref>『東映アニメ モノクロ傑作選 あかねちゃん』2006年1月25日 VWDS9120 ブエナビスタホームエンターテイメント。[http://www.toei-anim.co.jp/lineup/tv/akane/
アニメ版では、茜は上条家に来てすぐ学園に通うようになる、秀麿は学園の理事長の息子であるなど、設定に違いがあり、オリジナルエピソードも多数追加されている。
44 ⟶ 38行目:
=== 主題歌 ===
:作詞:[[高橋友一郎]] :作詞:高橋友一郎 === キャスト ===
63 ⟶ 59行目:
*福田先生:[[野田圭一]]
=== エピソード ===
すべて1968年。
2. あかれとひでばろ 1968/04/13<br />▼
4. 死んじゃいやチビ 1968/04/27<br />▼
# すすめ!! みそっかす(4月20日放送)
5. ヤギ先生こんにちは 1968/05/04<br />▼
6. アパラチャ ポンポーン 1968/05/11<br />▼
7. かんなちゃんも泣いている 1968/05/18<br />▼
8. ひでばろがんばる 1968/05/25<br />▼
9. ゆびきりげんまん 1968/06/01<br />▼
10. ラーメン甘いかしょっぱいか 1968/06/08<br />▼
11. くたばれみえっぱり 1968/06/15<br />▼
12. あかね空を飛ぶ 1968/06/22<br />▼
13. 海っ子町っ子 1968/06/29<br />▼
14. たなばたジロー 1968/07/07<br />▼
15. お茶わんかいたのだあれ 1968/07/14<br />▼
16. おかしなチビ 1968/07/21<br />▼
17. 怪談しらかば学園 1968/07/28<br />▼
18. 二人のひでばろ 1968/08/04<br />▼
19. 草かんむりの歌 1968/08/11<br />▼
20. 名馬ハリケーン号 1968/08/18<br />▼
21. ひでばろ王とあかね姫 1968/08/25<br />▼
22. 港が呼んでいる 1968/09/01<br />▼
23. あかねのペナント 1968/09/08<br />▼
25. でっかいテスト 1968/09/22<br />▼
# 秋空高く(9月15日放送)
26. バンザイみそっかす 1968/09/29▼
== 単行本 ==
103 ⟶ 101行目:
*本番組が枠移動後、フジテレビの土曜19時 - 19時30分枠では現在に至るまで、40年以上アニメが放送された事は無い(1969年1月 - 3月放送の『[[バンパイヤ]]』はアニメ合成ドラマ)。
*また東映アニメーション製作のちばてつや原作アニメは、[[2014年]][[4月6日]]に[[テレビ朝日]]系列で開始された『[[のたり松太郎#テレビアニメ|暴れん坊力士!! 松太郎]]』(原作は『[[のたり松太郎]]』)まで44年半存在しなかった。
*DVDは1話から3話、および23話しか収録されていないため、その他のエピソードを改めて鑑賞することは、2010年12月現在難しいものとなっている。<!
== 注釈 ==
<references/>
== 外部リンク ==
*[http://www.toei-anim.co.jp/lineup/tv/akane/ あかねちゃん- TOEI ANIMATION]
{{前後番組
|放送局=[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系
|放送枠=土曜19:00枠(1話 - 13話)<br>【当番組まで[[フジテレビ系列土曜夜7時台枠のアニメ|アニメ]]】
|番組名=あかねちゃん<br />(1968年4月 - 1968年6月)
|前番組=[[おらぁグズラだど]]<br />※水曜19:00に移動
|次番組=[[マイティジャック|戦え!マイテイ・ジャック]]<br />※土曜20:00から改題縮小移動
|2放送局=[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系
|2放送枠=日曜19:30枠
|2番組名=あかねちゃん<br />(1968年7月 - 1968年9月)
|2前番組=[[クレオくん]]<br />※日曜17:00に移動
|2次番組=[[東京ぼん太ショー]]<br />(19:00 - 19:56)<hr>芸能フラッシュ<br />(19:56 - 20:00)<br />※1時間繰り上げ
}}
|