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アニメでは重要な設定の一部が製作側の都合で変更されている。また設定は「まほらば蒼」および原作最終話に準ずる。サブキャラの設定はアニメ化決定時に作者が発表した物。年齢は蒼の時点でのものに整合済み。
 
登場人物はゲスト出演である巧と綾乃以外全員苗字に色の名前が含まれている(千草色、松葉色など普段あまり目にしない色もあるが)。また、水無月家と黒崎家の人物はさらに名前に時間を表す言葉が含まれている。他に、脇役である白鳥の友人3人と阿甘堂のお姉さんの名前は銀行名となっている。これは当初、カバー下おまけ漫画「脇役天国」内でヨ~ちゃんによる発言「なんだかお金がいっぱい貯まるよりそにとの願いを込めてな感じ」でつけられたニックネームだった<ref>単行本8巻 カバー下おまけ漫画「脇役天国」より。</ref>が、後に正式な本名と設定された<ref>単行本12巻 最終話『まほらば』にて苗字が付け加えられて本となったからである。</ref>
 
他人への[[罵詈雑言]]を得意としたり、自分の田に無理矢理水を引くようなことをしたりするキャラが少なくないため、一見すればそれぞれ仲が悪い印象が強いが本当は温かい心の持ち主で、身内のことを一番に考えていたりするキャラが多いこともまた事実であり、終盤に近づくにつれ、出会うべき人に出会う者、心を開く者など今まで扱いが悪かったキャラも報われる形になり、今まで名前がなかったキャラも最終回で名前が付けられ、脇役天国を脱出する形で皆ハッピーエンドを迎えた。
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: 【[[9月9日]]生まれ 乙女座 19歳 血液型O形 175cm 55kg】<ref>『まほらば蒼』44ページより。</ref>
: 本作の[[主人公]]で[[語り部]]。鳴滝荘の2号室の住人。女性に近い中性的な顔立ちと痩せ型の体型が特徴。幼い頃から[[絵本]][[作家]]を目指し、「皇デザイン[[専門学校]]」の絵本作家コースに通う青年。幼い頃から絵を描いていたため、画力はかなりのものでありその才能は一流ともいえる。実家から学校までの道のりが3時間ほどかかるため、通学の時間を節約するために上京を決意<ref>第1話の回想にて、釘バット(瑞穂)の「自分たちのように東京に住めば時間を節約できる」旨の発言がきっかけ。</ref>。母のコネで、はとこの蒼葉梢が管理人を務める鳴滝荘の住人となる。
: 性格は優柔不断で、少し頼りなくどこか抜けた所もあるが、人の悩みを親身になって聞き、自分のことのように一生懸命考えてあげられる優しさ、穏やかさの持ち主。本人に自覚はないものの、その本心から出る言葉に多くの人を救っている。そのためか、無意識のうちに女性を魅了することが多く、珠実にはいいように思われていない。考えすぎるきらいがあるのが玉に瑕だが、無意識に対等にしっかり人を見て考え、的確なアドバイスができる。その性格ゆえに不条理にも足元を見られ、連日連夜宴会に引きずり回される(しかも会場は自分の部屋)、女装させられる(後述)、悪気のない理不尽な暴力を受けてもその相手をまったく嫌いにならないなど、心が強い。また、女装状態の自分に惚れてしまったエロール(翼)の告白を断る際には彼の、傍目には滑稽なほどの、しかしあまりにもまっすぐな想いに触れて思わず涙してしまったことからも、白鳥の心の優しさが垣間見られる。その一方で、クセもの揃いの周囲の人物たちに振り回されがちで沙夜子やサクラなどドジな人に対しては多少キツイ面もあり、鳴滝荘に来てすぐ宴会などで5徹明けの際、少し壊れて一時別人のようになったこともある<ref>単行本2巻 第7話『かくれんぼ』より。</ref>。また、自身の女顔を気にしており、早紀にそれを指摘された際には怒りをあらわにした<ref>単行本1巻 第2話『マジですか?』より。</ref>。また、[[カナヅチ]]で海でも浅いところまでしかいけず、梢に提供された白鳥の浮き輪を渋りながらも使用したが、恵に「[[駄洒落|白鳥(しらとり)なだけに白鳥(スワン)ってか?]]」とからかわれた<ref>単行本4巻 第20話『広い世界の中で』より。</ref>
: 梢への呼称は「大家さん」→「梢ちゃん」<ref>恵に「名前で呼ばなきゃ失礼だ」と注意されたため。</ref>。梢とははとこ同士であるものの、自身は「鳴滝荘で梢に会うのが初めてだ」と言っているが、実は10年以上前に梢とは梢の曽祖父・総一の葬式に一度会っていることが物語終盤近くの回想で明かされた。その際、悲しむ梢を慰め、いつか自分も「お話を描く人」になりたいと梢に語っている。白鳥自身はこのことを覚えていなかったが、梢はずっと忘れないでいた。原作では結局最後まで梢と会った当時のことを思い出せずにいたが、アニメ版では思い出している。次第に梢に思いを寄せるものの、基本的に(珠実いわく)「ニブチン(鈍感)」ゆえに自分の梢への恋心に気付くのが半年以上もかかった。その後は紆余曲折を経て、晴れて恋人同士となった。
: 後日談では、専門学校卒業後、梢と結婚し子供も4人儲け、絵本作家として著書を出版するまでに至る。
:; 白鳥隆子(しらとり りゅうこ)
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: [[声優|声]] - [[新井里美]]
: 【[[12月21日]]生まれ / [[12月22日]]生まれ<アニメ><ref>アニメ版第24話より</ref>)射手座 17歳 血液型O型 身長158cm 体重45kg {{要出典|範囲=スリーサイズ - B81/W57/H86|date=2014年4月}}】<ref>『まほらば蒼』16ページより。</ref>
: 鳴滝荘の大家。管理人室にいる。青華短大付属高校に通う女子高生で、珠実の親友。とても優しく温和だが、かなりの[[天然ボケ|天然]]。幼い頃から[[梅干]]が大好き<ref>『まほらば蒼』によれば、「おせんべい」も好物。</ref>。またちょっと変な微妙に可愛いものも好きで、どことなくセンスがずれている。10年前から隆士に憧れを抱いていた。10年前の幼少時、曽祖父・総一郎の葬式に隆士と会った後、両親に虐待され置き去りにされた後に再び訪れた灰原に育てられた。白鳥への呼称は「白鳥さん」→「隆士さん」(最終回のみ)。
: 原作では[[解離性同一性障害]](DID)、いわゆる多重人格者で、この主人格以外に以下の4つの人格を有し、精神的なショック(転ぶ、後ろから突かれる、下着を見られる等)を受けると失神し、いずれかの[[人格]]に変わってしまう。その際、瞳の色が人格ごとに変わり(ちなみに梢は青)、無意識的に髪型を変えてしまう。基本的には、人格が変わっても気絶や睡眠を経て最終的に梢に戻るが、人格が変わっている間の記憶の空白は梢自身や他の人間(主に鳴滝荘の住人たち)によって補填されていたため、梢自身は自分が多重人格である事を自覚していない。また、記憶の補填に関しては他の人格たちも自分でそれを行なっていたと見られ、たとえば早紀の場合、人格が表に出ていない(鳴滝荘にいない)間は「山にこもって武者修行をしている」と認識していた。
: 単行本第8巻にて白鳥と付き合い始めた事で、別人格とも部分的に記憶の共有(全員が白鳥と恋人関係にあると認識している)が始まるという快復の兆候を見せる。彼女の中にいる4人の別人格たちは、梢自身が生み出した物語に出てきた登場人物であり、見えない友達であった。「絵を描くこと」でそのきっかけの一部を作ってしまい、それを知った白鳥を悩ませることになる。もともと、それぞれの人格はお互いを認識する事はなかった。しかし、白鳥への恋愛感情の共有により、梢の精神の深いところで、梢以外の人格が出会い、さらに自分たちを生み出した「蒼葉梢」も認識する(梢本人は気づいていない)。その際、別人格と記憶が完全に共有されてしまうと、別人格が出ている間は5人のうち誰か1人しか白鳥と一緒に過ごせないことに気付いてしまう。別人格らは悩んだ末に常に白鳥と共にあることを選択して梢の中へと帰っていき、彼女は再び一人の人間として生まれ変わった。
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: 声 - [[浅野真澄]]
: 【[[2月13日]]生まれ 水瓶座 19歳→20歳→21歳<ref>初登場時19歳、単行本9巻で20歳に修正、『まほらば蒼』で21歳。</ref>血液型O型 身長167cm 体重51kg{{要出典|範囲=スリーサイズ - B94/W55/H88|date=2014年4月}}】<ref>『まほらば蒼』50ページより。</ref>
: 3号室の住人。またの名をドクター・ピンク、略してドクピン。鷲田大学に通う[[大学生]]だが、1年時に単位を多く取っていたようで、2年である現在は自主休学状態(要はサボリ中)。そのため鳴滝荘に常にいる。明るい性格で、よくイベントの立案&まとめ役となる。その多くは突発的だが、結果的にはみんなが楽しめるという結果になっている。好奇心旺盛で、隆士の入居初日から隆士関する情報を調べ、いきなり部屋に無断で上がり込み、酒を飲ませた。それ以降、なんだかんだで隆士の最大の理解者の1人となる。アニメでは海水浴に行った時、海に向かって本人の前で「白鳥君のば〜か〜っ!」と叫んだ。人をオモチャにするのが大好きだが、実はかなりの照れ屋で自分のこととなるとからっきし。酒豪で何かにつけて宴会をしたがる。語尾に「〜わよ」と付けることが多い。可変型のアホ毛を1本備えている。初期設定では19歳だったが、番外編の「ヒカリ」における1年ダブっている(留年)発言により、単行本第9巻収録の「あとがき地獄フィーバー」で設定が19歳→20歳に変更された。なお、この後誕生日を迎えたので、年齢は21歳になっている。
: 享楽的な性格だが、実は良家のお嬢様で、中学生まで[[ピアノ]]をやっており、将来を有望視されていた。だがそのプレッシャーに耐えられず、[[リストカット]]し、同時にピアノを辞めている。その後は喫煙を始めて不良化し、結果として1年の空白期間を過ごす。それ以降親子関係は冷め切っており、両親は文句を言わせないために、毎月仕送りとして30万円を振り込んでいる。左手首を切ったときのためらい傷は今でも残っており、外出するときは腕時計や腕輪、リストバンドなどでいつも隠しているが、何もつけていないときは今もその傷が残っていることを垣間見ることが出来る。
: 不良として居場所のない無為な時を過ごしていた時に紫羽と出会い、彼の真っ直ぐな思いに触れて更生し、紫羽と付き合い始める。この際にタバコも止めた模様。しかし紫羽は映画の勉強のために海外留学中で、長らく遠距離恋愛を続けていた。紫羽に影響されたのか彼女もかなりの映画好きで、部屋には多くの映画の[[DVD]]があり、とりわけダメ過ぎるB級・C級映画をこよなく愛する。なお高校までは裸眼だったが、紫羽と同じ大学(鷲田大學)に入学するために猛勉強したことで視力が落ち、お揃いの眼鏡をかけるようになった。また、いつも着けているチョーカーは紫羽への想いが続いていることの証。55話で紫羽と婚約を交わし、一緒に日本を発つため鳴滝莊の部屋を引き払った。なお、桃乃と珠実とのメールのやりとりは続いている(しかし、桃乃の携帯電話は日本国外の仕様で日本語が使えないため[[ローマ字]]でのやりとりをしている)。また、桃乃が退去した後の3号室は珠実のAV鑑賞室兼住人(+α)の溜まり場として使われている。
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==== 梢の関係者 ====
梢の曽祖父・総一朗と梢の両親を述べる。総一朗は亡くなるまで鳴滝荘の管理者を勤め、両親は灰原が在住していた折に入居してきた。だが、総一朗の死により、夫婦割れ、梢を虐待して蒸発した。
 
; 蒼葉総一朗(あおば そういちろう)
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: アニメでは蒼葉総一'''郎'''となっており、原作でも実名が明かされ、晴れて「総一'''朗'''」が正式名称になった。孫夫婦の不仲に気を揉んでいた。彼の葬儀中、初めて白鳥と梢が出会った。また灰原にとっても良き理解者であり、親代わりとなって親身にしてくれていた大の恩人。彼の死は梢、灰原の心に深い悲しみを刻みつけることとなった。尚、アニメと原作の事情が一致していると仮定するならば、顔は白鳥隆士に酷似している。
; 梢の両親
: 梢の親。妻の方は総一郎の孫娘。梢の初夢の中で喧嘩していたほか、総一郎の葬式の最中でも喧嘩をするほど夫婦仲が悪かった。原作では断片的にしか語られていないが、梢を虐待、置き去りにして以来10年近く音信不通になっている。アニメでは夫婦仲が悪かったという描写はなかったが、梢が中学生の頃に事故死し、「変身」を引き起こすきっかけを作ったとされた。
 
=== 皇(すめらぎ)デザイン専門学校の人々 ===
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: 声 - [[升望]]
: 【19歳 {{要出典|範囲=身長160cm スリーサイズ - B84/W59/H81|date=2014年4月}}】
: 白鳥が通う専門学校の女子生徒。エローの暴走を鉄拳制裁、どこからともなく取り出した[[釘バット]]「'''Xカリパー'''」で沈めるツッコミ役。絵本作家志望だが、絵は絶望的に下手。エロールによる鳴滝荘にておこなわれたデッサン大会においては恵にその絵を「前衛的で、ある意味才能」と評されている。恋愛願望があり、エロールのことをちょっと気に掛けている節があったが、それを口に出したりはしていない。しかしそれほど強い想いではなかったようで、エロールが三千代と付き合い出してからは素直に身を引いている。ホモスキーの言う「お祭り」に浴衣を着ていった際、「七天抜刀斎あやねタン」と呼ばれるキャラの衣装に似ていたため誤解される。脇役天国で「[[みずほ銀行|瑞穂]]ちゃん」と名付けられた(後に本名と設定された)。単行本の背表紙をホモスキーと一緒に占領している。アニメでは友人B子という名前になるほか、大人の事情により釘バットが[[メガホン]]に変わっている。
: 後日談では、自らの才能のなさに気づいて作家の道を諦め、編集者の道に転向し灰原の担当を務めている。それ以外の面でも、灰原とはデッサン大会以来のいい関係。
; ホモスキー / 藍沢理想奈(あいざわ りそな)