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幹細胞では分化を誘導する[[遺伝子]]の発現を抑制する機構が働いており、これは外部からの[[シグナル伝達|シグナル]]や[[クロマチン]]の構造変換などによって行われる。普通の[[体細胞]]は[[テロメラーゼ]]を欠いているため細胞分裂の度に[[テロメア]]が短くなるが幹細胞ではテロメラーゼが発現しているため、テロメアの長さが維持される。これは分裂を繰り返す幹細胞に必要な機能である。幹細胞の性質が維持できなくなると新たな細胞が供給されなくなり、[[早老症]]や[[不妊]]などの原因となる。
 
==幹細胞の分裂==
幹細胞の分裂により生じた娘細胞のうち少なくとも一部が母細胞と同じ幹細胞に留まれることが幹細胞の特徴である。この時、分裂により生ずる細胞の片方が別種の細胞に分化する場合と、両方の細胞が幹細胞であるが環境に応じて一部が分化する場合がある。前者の方式では幹細胞数は増えることができないため、幹細胞の損傷を修復できない。一方、後者の方式では幹細胞数を調節が可能である。また、細胞集団全体の半数が幹細胞に留まれば幹細胞数は維持できるため、単一細胞の分裂については両方の娘細胞が分化することもある。<ref name=MBoC5 />
 
== 幹細胞の例 ==