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[[ファイル:Sulu5563.png|thumb|200px|スールー諸島とその周辺]]
[[ファイル:Late 19th Century Flag of Sulu.svg|thumb|200px|19世紀末のスールー王国の国旗]]
'''スールー王国'''('''スールー・スルタン国'''、Sultanate of Sulu)はかつて[[フィリピン諸島]]と[[ボルネオ島]]の間に連なる[[スールー諸島]]にかつて存在した国。[[スルタン]]を戴く[[イスラム教国]]で、[[1450年代]]に成立したが、資料によってはその成立時期はより早い。ムスリムの研究者の中には、さらに1世紀前のラジャ・バギンダ・アリ(Raja Baguinda Ali)の時代からスールー王国が存在したと見る者もいる。
 
[[ホロ島]]の都市[[ホロ]]を都とするスールー王国は、[[アラビア語]]を公用語としたほか、[[マレー語]]や現地のタウスグ語・バンギギ語・バジャウ語などを使い、中国と東南アジア・西アジアを結ぶ海上交易の一端を担って栄え、最盛期には[[スールー海]]の島の多くを支配した。東は[[ミンダナオ島]]の西部([[サンボアンガ半島]])、南は[[ボルネオ島]]北部(現在の[[マレーシア]]の[[サバ州]])、北は[[パラワン島]]までその支配は及んだ。スールー諸島やミンダナオ島西部といったかつての支配地域は、現在もムスリムの多く住む地域になっている。