「脱細胞」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
cleanup
m typo, link:'移植 (医療)'
1行目:
'''脱細胞''' (だつさいぼう、{{lang-en-short|[[:w:DicellularizationDecellularization|DicellularizationDecellularization]]}}) とは、[[組織]]から[[細胞]]を除去する処理である。生物由来の[[人工臓器]]作成時にしばしば用いられる。
 
この処理により得られる[[実質]]は、通常の臓器[[移植]]で生じる[[拒絶反応]]を抑えるなどの治療上有益な点を持つ。
 
==概要==
[[移植 (医療)#分類|異種移植]]抗原生体移植組織が[[レシピエント]]の[[免疫系]]により異物と認識され、[[免疫]]系による[[拒絶反応]]を引き起こす。脱細胞処理は拒絶反応を引き起こさない[[細胞外マトリックス]]を保ったまま、すべての細胞、および核酸成分を除去する。このため、脱細胞処理は細胞外マトリックスを伴った[[組織工学]]用の足場を提供することができる
<ref name="SL">Schenke-Layland, K., Vasilevski, O., Opitz, F., Konig, K., Riemann, I., Halbhuber, K.J., Wahlers, T., Stock, U.A. (2003). Impact of decellularization of xenogeneic tissue on extracellular matrix integrity for tissue engineering of heart valves. Journal of Structural Biology, 143 (3):201-208.</ref>。
脱細胞心臓弁は、その表面の細胞接着性により[[レシピエント|宿主]]細胞が速やかに生着する。