「大般若波羅蜜多経」の版間の差分

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『'''大般若波羅蜜多経'''』(だいはんにゃはらみったきょう)とは、[[大乗仏教]]の基礎的教義が書かれている長短様々な般若教典を集大成したものである。通称は『'''大般若経'''』(だいはんにゃきょう)で、『'''[[般若経]]'''』(はんにゃぎょう)と略称することもある。600全16部(会)600余のに及ぶ膨大な経典である。
 
== 沿革 ==
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なお、この膨大な教典を300余文字に要約したものが『[[般若心経]]』であるという説があるが、『大般若波羅蜜多経』には般若心経そのものは含まれておらず定説はない。ただし古来類似した部分があることは知られているが、この部分は[[鳩摩羅什]]訳『[[摩訶般若波羅蜜経]]』の該当部分の方が般若心経のテキストに近いので『般若心経』[[偽経]]説の根拠となっている。(SAT版大正大蔵経テキスト[http://21dzk.l.u-tokyo.ac.jp/SAT/TP0220_,05,0022b02.html 大般若4巻末、色不異空...]等)
 
==構成==
全16部(会)275分600巻の構成は、以下の通り。
 
*初会 全79分 (1-400巻)
*第二会 全85分 (401-478巻) - 『[[二万五千頌般若経]]』(大品般若経、摩訶般若波羅蜜経)
*第三会 全31分 (479-537巻)
*第四会 全29分 (538-555巻) - 『[[八千頌般若経]]』(小品般若経)
*第五会 全24分 (556-565巻)
*第六会 全17分 (566-573巻)
*第七会 「文殊師利分」(574-575巻)
*第八会 「那伽室利分」(576巻)
*第九会 「能断金剛分」(577巻) - 『[[金剛般若経]]』
*第十会 「般若理趣分」(578巻) - 『[[理趣経]]』
*第十一会 「布施波羅蜜多分」(579-583巻)
*第十二会 「持戒波羅蜜多分」(584-588巻)
*第十三会 「忍辱波羅密多分」(589巻)
*第十四会 「精進波羅密多分」(590巻)
*第十五会 「静慮波羅蜜多分」(591-592巻)
*第十六会 「般若波羅蜜多分」(593-600巻) - 『[[善勇猛般若経]]』
 
== 日本での扱い ==
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[[日蓮宗]]・[[浄土真宗]]等を除く、日本の大部分の宗派はこの経をその教義の基礎と位置づけ、依用しているが、当然ながら玄奘以前は旧訳の各種般若経が用いられていた。
 
==脚注・出典==
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==関連項目==