「ミズムシ (昆虫)」の版間の差分

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== 習性 ==
多くは浅い、穏やかな水域に生息する。チビミズムシ類には流水に生息するものもあり、浅い河川の底に多数がいるのを見ることがある。また、チビミズムシ類には雄が体の一部をこすり合わせて発音する種がいくつも知られており、晴れた気温の高い日に浅い水溜りなどにクロチビミズムシのようなチビミズムシ類が群れているところに顔を近づけると、シュゥ・シュゥとあたかもガス管からガス漏れしているような音が聞こえてくる。
 
普段は水中を泳ぎ回って暮らすより、水底にじっとしていることが多い。泳ぎは素早く、短時間で移動すると、また水底に体を固定する、というような動きかたである。長時間にわたってゆっくり泳ぐ、というようなことはない。成虫では背面にたたんだ翅の下に、幼虫では腹面に密生した毛の間に空気を保持して呼吸しているため、何かに体を固定しないと浮いてしまう。
 
多くの水生カメムシ類が強力な捕食者であるのに対して、この類はそのような面が少ない。ミゾナシミズムシのように一部に[[ボウフラ]]のような小型の水生昆虫などを捕食するものもあるが、多くのものはせいぜい[[ワムシ]]程度の微小動物を捕食したり、単細胞の藻類や糸状藻類のような[[微生物]]の[[細胞]]に顔面からわずかに突出する円錐形の口吻を突き刺して、[[原形質]]を摂取する。そのため、浅い水溜りの水底にしがみついている個体を観察すると、スプーン状の前肢で盛んに泥の表面を掬い取るようにして餌をあさっているのを見ることがある。
 
== 分類 ==