「セウォル号沈没事故」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
m →被害者家族 |
m →事故原因: 内部リンクの修正、一等・三等を漢数字に統一、ほか全角数字などの細かいTypo等。 |
||
246行目:
|accessdate = 2014-05-06
}}</ref>。
*5月5日、韓国の聯合ニュースは、合同捜査本部の話として、セウォル号のバラスト水が、'''基準の4分の1'''しかなかったことを報じた。セウォル号の[[復原力]]を保つには[[バラスト水]]が'''約2000トン'''必要と考えられているが、事故当時は'''約580トン'''しかなかったとされる。
|date = 2014-05-05
|url = http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014050500284
252行目:
|newspaper = 時事通信
|accessdate = 2014-05-05
}}</ref>
*コンテナの固定方法にも問題があったとされる。出港前にコンテナを詰んでいた作業員の供述によると、固定装置を使用せず、ロープで縛っただけだとされる<ref>{{cite web
|url = http://www.asahi.com/articles/ASG4V5K54G4VUHBI013.html
275行目:
|url = http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/04/30/2014043001374.html
}}</ref>。
; 女性
*事故当時、セウォル号を操船していた女性
|url = http://sankei.jp.msn.com/world/news/140419/kor14041918530008-n1.htm
|title = 3等航海士「現場海域での操船は初めて」…地検「急旋回が要因」
282行目:
|date = 2014-04-19
|accessdate = 2014-05-07
}}</ref>。事故当日は濃霧のため出港時間が遅延したため(予定より2時間ほど遅い午後 9時頃に出港)、航海士の運航区間が変わり、
|url = http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140420-00000001-yonh-kr
|title = 韓国旅客船沈没 3等航海士が危険海域を運行
289行目:
|accessdate = 2014-05-05
}}</ref>。
*4月20日の時点では、セウォル号はおよそ21[[ノット]](時速39キロ)で航行し、
|url = http://www.asahi.com/articles/ASG4L5GG3G4LUHBI01J.html
|title = SOS直前2回急旋回、事故原因との見方も 韓国船沈没
295行目:
|date = 2014-04-19
|accessdate = 2014-05-06
}}</ref>。女性
|url = http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG19014_Z10C14A4CC0000/
|title = 韓国船沈没 「全速力で方向転換」操船の3等航海士供述
302行目:
|accessdate = 2014-05-06
}}</ref>。
*4月22日、その後に報じられた船舶自動識別装置
|url = http://mainichi.jp/select/news/20140422k0000e030206000c.html
|title = 韓国客船沈没:停電直後に右急旋回…その後停止
309行目:
|accessdate = 2014-05-08
}}</ref>。
*セウォル号出港前、本来は船長が作成すべき'''旅客船安全点検報告書'''を、女性3等航海士が作成し、[[代理署名]]して提出されていたことが報道される。航海士のパクは乗客数を476人、貨物657トン、コンテナ0本、車両150台と記入し、貨物を固縛していないにもかかわらず、船積み状態を『良好』と記入したとされる。合同捜査本部の取り調べに対し、女性
|url = http://japanese.joins.com/article/930/184930.html?servcode=400§code=430
|title = <韓国旅客船沈没>点検報告書、船長でなく3等航海士が作成
328行目:
}}</ref>。
まず同船の船長(男性、69歳)は非正規社員であり、当初運航を任されていた本来の47歳の船長に代わって船を操縦していたことが明らかになり、杜撰な運行体制に一部のインターネットユーザーから非難が殺到した<ref name="朝鮮日報041701215" />。また、韓国海洋警察が4月18日、事故発生時に操舵手に操縦を指示するなど船長業務をしていたのは、経歴が
|date = 2014-04-18
|url = http://sankei.jp.msn.com/world/news/140418/kor14041811270006-n1.htm
341行目:
|publisher = 共同通信
|accessdate = 2014-04-18
}}</ref>。なお、船長に代わって
|title = 韓国客船沈没:船長らの逮捕状請求 逃走も処罰方針
|newspaper = [[毎日新聞]]
360行目:
|accessdate = 2014-4-19
|author = 釈迦堂章太
}}</ref>。[[朝鮮日報]]の報道によると、船長は座礁の通報から40分後には船外に出て、約50人の乗客とともに最初の警察警備艇に救助されていたほか、約30人いた乗組員のうちほとんどが救助され、船の最下層にいた機関士や操舵手ら6人もこの最初の救助船にいた。大韓民国船員法では、『'''船長は緊急時に際しては人命救助に必要な措置を尽くし、旅客が全員降りるまで船を離れてはならない'''』旨規定しており<ref>[http://sankei.jp.msn.com/world/news/140417/kor14041722300019-n1.htm 船長を本格捜査、救助指揮せず脱出か 船員に退避指示の証言も 乗員は30人中20人生存] 産経新聞 2014年4月17日閲覧</ref><ref>[http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-223768-storytopic-1.html 韓国客船船長、救助放棄し脱出か 操船の過失を捜査、海洋警察] 琉球新報 2014年4月17日閲覧</ref>、4月18日、韓国海洋警察などの合同捜査本部は、事故当時、乗客の救助を尽くさず船を脱出したとして、船長について特定犯罪加重処罰法違反など、
▲[[朝鮮日報]]の報道によると、船長は座礁の通報から40分後には船外に出て、約50人の乗客とともに最初の警察警備艇に救助されていたほか、約30人いた乗組員のうちほとんどが救助され、船の最下層にいた機関士や操舵手ら6人もこの最初の救助船にいた。大韓民国船員法では、『'''船長は緊急時に際しては人命救助に必要な措置を尽くし、旅客が全員降りるまで船を離れてはならない'''』旨規定しており<ref>[http://sankei.jp.msn.com/world/news/140417/kor14041722300019-n1.htm 船長を本格捜査、救助指揮せず脱出か 船員に退避指示の証言も 乗員は30人中20人生存] 産経新聞 2014年4月17日閲覧</ref><ref>[http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-223768-storytopic-1.html 韓国客船船長、救助放棄し脱出か 操船の過失を捜査、海洋警察] 琉球新報 2014年4月17日閲覧</ref>、4月18日、韓国海洋警察などの合同捜査本部は、事故当時、乗客の救助を尽くさず船を脱出したとして、船長について特定犯罪加重処罰法違反など、3等航海士と操舵手については業務上過失致死傷の疑いでそれぞれ逮捕状を請求した<ref name="kyodo20140418"/><ref name=yomiuri140418/>。4月19日未明、3人は逮捕された<ref>{{cite news
|title = 韓国沈没船、船長ら3人逮捕
|newspaper = [[トムソン・ロイター|Reuters]]
404 ⟶ 403行目:
}}</ref>、翌7月の定期点検時に建造時の5,997総トンから6,586総トンに改造<ref name=yomi800t>[http://www.yomiuri.co.jp/world/20140417-OYT1T50083.html セウォル号、売却後に800トン増え定員も増加] 読売新聞 2014年4月17日</ref>、マルエーフェリー時代は5階建てで、船底に最も近い1階部分に貨物甲板、2階に[[乗用車]]約200台分の車両甲板、3階に[[レストラン]]や案内所、売店などがあり、客室は3階より上にあった<ref>[http://www.asahi.com/articles/ASG4K3CCNG4KTLTB00B.html 韓国で沈没の旅客船、2012年9月まで鹿児島で運航] 朝日新聞 2014年4月17日</ref>。
2012年10月1日にマルエーフェリーを引退した後、すでに就航していた「オハマナ」(元[[マルエーフェリー|大島運輸]]「[[マルエーフェリー#引退した船舶|フェリーあけぼの]](初代)」)の増備用として東京の商社を通じて、韓国の清海鎮海運に数億円で売却された<ref>[http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/04/17/2014041701011.html 旅客船沈没:大型クルーズ船セウォル号、日本から導入] [[朝鮮日報]] 2014年04月17日 2014年4月17日閲覧</ref>。その際、最上階部分船体後方に客室を増設したり、船首右舷側の貨物用ランプウェイを取り外すなどの改造が施され、重心が日本時代より高くなり、定員数は804人から921人に、総トン数は6,825トンにそれぞれ増加<ref name=yomi800t />、車両180台、[[TEU|20フィートコンテナ]]152個を積載可能な船舶として、清海鎮海運は「韓国最大のクルーズ船」と幅広く宣伝<ref name=chosunonlineeditorial/>、[[2013年]][[3月15日]]より「セウォル」として仁川
この改造は船級協会の規定に合致しており、違法ではないが<ref name="tokyo-np20140419">{{cite news
431 ⟶ 430行目:
セウォルには水圧を関知して膨らむ[[救命いかだ]]が46艘設置されていたが、実際に使われたのは1艘のみであった<ref>[http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/04/19/2014041900510.html 【社説】基本を無視する韓国社会、繰り返される人災]</ref>。
これは固定器具がさび付いて外せなくなり、ほぼ全てのいかだが使用不能だったためとされ、救助活動を行った警察官も
また、[[李明博]]政権の[[2009年]]に、企業コストを削減するために旅客船の船齢制限を20年から30年に延長するなど、船舶に関する規制緩和が成立しており、これが今回の事故に影響したのではないかと野党[[新政治民主連合]]の議員が主張している<ref>{{cite news
451 ⟶ 450行目:
|accessdate = 2014-05-05
}}</ref>。
* 清海鎮海運が日常的に過積載を続けていたことが指摘される。就航以来、検査機関が指定する積載可能量の約980トンの
|date = 2014-05-02
|url = http://sankei.jp.msn.com/world/news/140502/kor14050218580012-n1.htm
471 ⟶ 470行目:
|accessdate = 2014-05-06
}}</ref>。
*2009年から2013年の間、清海鎮海運で発生した事故が6件あったとされる。2011年4月、修学旅行生648人を乗せた、セウォル号と同じ済州
|url = http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140508-00000062-jij-kr
|title = セウォル号の会社、事故最多=過去5年で―韓国
478 ⟶ 477行目:
|accessdate = 2014-05-08
}}</ref>。
*沈没事故より1
|title = <韓国旅客船沈没>セウォル号、事故1カ月前に売りに出されていた
|newspaper = [[J-CAST]]
486 ⟶ 485行目:
}}</ref>。
*セウォル号は、2013年11月にも改造による復原力の低下で航行中に貨物が崩れる事故を起こしていたことが分かっている。しかし、清海鎮海運は報告を受けながら、対策を取っていなかった<ref>{{cite news |title=韓国船事故「前兆」も対策取らず 沈没1カ月、人災浮き彫りに |newspaper=[[福井新聞]] |date=2014-5-16|url=http://www.fukuishimbun.co.jp/nationalnews/CO/world/837522.html |accessdate=2014-5-17 |author= }}</ref>。
*5月26日、沈没の原因の捜査を行っている合同捜査本部は、起訴状の中で『セウォル号は2012年に輸入された後、兪炳彦(当時、清海鎮海運の会長)の指示で、客室や貨物室の拡張、兪容疑者の展示室の増設などの工事が行われた』などと述べたとされる。これらの船体の増改築工事により、セウォル号は重心が上昇し、復原性を確保する為には、改造前よりも積載量を1448トン減らし、バラスト水を1324トン増やさなければならなくなったという。しかし、清海鎮海運は139回の過剰積載を続け、約29億ウォンもの不当な利益を得ていたとされる。これらの沈没原因となった復原性や過積載の問題についても、兪炳彦は報告を受けていたことされる<ref>{{cite news
|title = 旅客船沈没:セウォル号の増改築、兪容疑者が直接指示
|newspaper = [[朝鮮日報]]
494 ⟶ 493行目:
}}</ref>。
4月20日、韓国の検察当局は、清海鎮海運関係者40人に対して出国禁止措置を
=== 船体検査制度の不備 ===
韓国船舶事業のあり方や、検査制度自体にも問題があるとされる。
* 海洋安全審判員の統計によると、昨年登録された'''韓国の船舶数8万360隻の中、海難事故が発生した船舶数は818隻'''であり、'''100隻に1隻の割合'''で、事故が発生していると考えられている。(2012年は全体の1.
|url = http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140422-00000024-yonh-kr
|title = 韓国旅客船沈没 毎年船舶100隻中1隻は事故も…免許取り消し処分はなし
505 ⟶ 504行目:
|accessdate = 2014-04-30
}}</ref>。
* セウォル号の改装を請け負った会社は、セウォル号を改装するまで、大型客船の改装を行った実績がなかったとする[[海洋水産部]]関係者の証言もある。安全検査を
|url = http://www.chosunonline.com/svc/auth/index_login.html?contid=2014042200880&code=news
|title = 旅客船沈没:船内拡張工事、施工業者は実績ゼロ
548 ⟶ 547行目:
=== その他 ===
*
*事故発生の当初、インターネットなどでは[[魚雷]]や[[機雷]]による襲撃説が飛び交った<ref>{{cite news |title=<韓国旅客船沈没>日本から導入したセウォル号、誤った改造か?専門家たちによる事故原因は… |newspaper=[[中央日報]] |date=2014-4-18 |url=http://japanese.joins.com/article/338/184338.html | accessdate=2014-5-6}}</ref>。
|