「ボクシングジム」の版間の差分

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一般的なトレーニングジムと異なり、[[サンドバッグ]]などのボクシングの練習に必要な機器や[[リング (格闘技)|リング]]などが設置してある。ジムごとに指導に当たるトレーナーが所属している。
 
日本の場合は[[相撲部屋]]を参考にした「クラブ制度」と呼ばれる独自のシステムが敷かれている。これはジムが選手(あるいはそれを目指す練習生)を直接所属として抱えるという仕組みである。プロの場合は[[日本ボクシングコミッション]](JBC)が発行するオーナーライセンスを取得した者がクラブの長(大半のジムでは肩書きは「会長」となるが、稀に「代表」と呼ばれる場合もある)としてジムの管理運営に当たっている。プロモーターは、興業力を持つジムオーナーが兼任したり、プロモーターライセンスを持つジム運営母体のスタッフが務めたりする場合が多いが、プロモーター不在の零細ジムも存在する。なお、プロモーターについてはジム所属である必要はない。最近では「パブリックジム」と呼ばれるオーナーライセンス保持者が運営していても選手と所属契約を結ばないジムも現れている。各ジムには[[マネージャー]]も所属しており、ボクサーは所属ジムのマネージャーと契約を結び、各プロモーターの下で興行に出場する。
 
欧米などのボクシング先進国では「マネージャー制度」と呼ばれる制度が一般的である。この制度下においてマネージャーやプロモーターはそれぞれがジムとは独立しており、ジムは単なる練習場としての機能を持つのみである。そのため一部で自宅をジムに改修する選手も存在する。選手は自らジムを確保した上でさらにマネージャーと契約を結び、各プロモーターの試合に出場する事になる。この時、選手のファイトマネーから一定の割合を報酬として得るマネージャーは、プロモーターの搾取からボクサーの立場を守る役割を担う事になる。「クラブ制度」においてもマネージャーの役割は同様だが、「クラブ制度」において、形式的にはマネージャーとプロモーターは分離していても、実質的には未分離であるといえ、一部で問題となる事がある。