「ヨース・ファン・ワッセンホフ」の版間の差分

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1465年から1474年にかけてワッセンホフは、ヴァザーリが記録を残し、現在はウルビーノの国立マルケ美術館に所蔵されている『'''12使徒の聖体拝受''' (''Comunione degli apostoli '')』を描いた。この絵画はウルビーノ公[[フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロ]]の依頼でコーパス・クリスティ組合のために描かれたもので、絵画中にモンテフェルトロの姿が当時ウルビーノ宮廷に使節として訪れていたペルシア人カテリノ・ゼノとともに描かれている。この絵画の存在が、ワッセンホフが1426年に死去したフーベルト・ファン・エイクの弟子ではなかったことの証明で、もっと後期の画家、例えば[[ディルク・ボウツ]]などに師事していたと考えられる。
 
[[Image:Gent, Justus van _Justus_van_- Aristotle _Aristotle_- c_c. 1476 _1476.jpg|thumb|『アリストテレス』, 28枚の肖像画の一枚, ルーブル美術館, 1476年ごろ]]
ワッセンホフの画面構成力、素描技術は同時代のほかのフランドル派の画家たちと比べて優れているとはいえない。肖像画に見るべきものはあるが、そこに描かれた人物の性格や感情の表現力に欠けている。技術的にはウィーンの[[美術史美術館]]に何枚かの肖像画が所蔵されている[[ヘールトヘン・トット・シント・ヤンス]]とよく比較される。[[フィレンツェ]]の書籍販売業者で、ダ・モンテフェルトロの古物収集趣味の多くを満たしたと考えられるウェスパシアヌスという男の記録に、ウルビーノ公が近年建設したウルビーノの宮殿を飾るために、古代の偉人、著名人の肖像画を描くことが出来る有能な画家をネーデルラントに求めたと明記されている。現在[[パリ]]の[[ルーブル美術館]]とウルビーノの国立マルケ美術館が所蔵する[[モーゼ]]や[[アリストテレス]]などを描いたこれら28枚の肖像画の作者こそが、ヨース・ファン・ワッセンホフだと考えられている。