「大和物語」の版間の差分

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※高橋正治による分類
*第一類系統
**A系統(伝為氏本系統)…[[小汀利得]]旧蔵[[酒井宇吉]]所蔵伝為氏筆本、[[筑波大学]]附属図書館所蔵[[大永本]]、[[東京教育大学]]附属図書館蔵大永本、架蔵本、[[三条西家]]旧蔵伝[[藤原為氏]]本など。
**B系統(群書類従本系統)…[[群書類従]]本、[[古注本]]、[[東京大学]]附属図書館所蔵[[南葵文庫]]旧蔵本、[[古活字本]]など。
**C系統(伝為家本系統)…伝為家筆本([[尊経閣]]旧蔵伝[[藤原為家]]筆本)の1本のみ。
**D系統(寛喜本系統)…[[1478年|文明十年]][[藤原親長]]書写本、[[陽明文庫]]蔵本、[[蓬左文庫]]所蔵[[為衆本]]、[[多和文庫]]所蔵[[飛鳥井雅俊]]本、[[三条西]]など。
**E系統(天福本系統)…[[厳島神社]][[宮司]][[野坂元定]]所蔵[[天福本]]、[[大宰府神社]]所蔵本、[[無窮会]]文庫]]本(第139段まで)の3本。
**F系統(刈谷本系統)…[[静嘉堂文庫]]所蔵[[刈谷棭斎]]旧蔵本、[[京都大学]]国語国文学研究室所蔵[[近衛稙家]]筆本、[[大東急記念文庫蔵本、架]]蔵本など。
**G系統(首書本系統)…首書本、抄、虚静抄(拾穂抄本)の3本。純粋度は極めて低下。
**H系統(桂宮本系統)…[[宮内庁]]書陵部所蔵[[桂宮本]][[京都大学]]附属図書館所蔵中川家旧蔵本、[[永青文庫]]本など。
*第二類(P系統)…[[天理大学]]附属図書館所蔵[[御巫清勇]]旧蔵本(御巫本(みかなぎぼん))、[[愛媛大学]]附属図書館所蔵[[鈴鹿三七]]旧蔵本(鈴鹿本)の2本。第172段の後に附載説話第二類9章段が入り、第173段へ続く。第173段のあと、「此物語は[[花山天皇|花山院]]御作なりと本にあり」とあり、次に第169段が移されている。これらは本文の特徴から、[[藤原清輔]]や[[顕昭]]などの[[六条家]]の人々のあいだで使われていた系統の伝本ではなかったかといわれる。
*第三類(Q系統)…[[久曾神昇]]所蔵勝命本(しょうみょうぼん)、[[中村専一]]氏旧蔵[[九州大学]]附属図書館所蔵[[支子文庫|支子(くちなし)文庫]]旧蔵本の2本。第142段と第143段との間に他本にはない一段を有し、第173段を欠く
 
== 注釈書 ==