「素朴実在論」の版間の差分

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人間というのは素朴な状態なままだと、自分が肉眼で感じられた内容をそのまま存在すると信じ、反対に、見えないものは存在していないと思い込む傾向がある。
 
また人は素朴な状態では、物というのは他の物とガツンとぶつからなければ動きに変化はないと思っている。[[ルネ・デカルト|デカルト]]の[[渦動説]]にはそうした素朴な考えの影響があるということは科学史家が指摘している。また、[[アイザック・ニュートン]]が『[[自然哲学の数学的諸原理]]』で[[万有引力]]を提唱した時、同時代人がそれを[[オカルト]]だと呼んで非難したことには、「自分が感覚器で感じられるものは実在しているに決まっており、反対に [[オカルト|自分の感覚器で感じられないもの(見えないもの、触れられないもの]])は存在していないに決まっている」とする素朴な考え方を無自覚に持ったり頑強なまでに信じ込む人が多い、という背景がある。
 
19世紀から20世紀にかけて自然科学の領域で様々な遠隔力が発見されたことで、今でこそ(ニュートンの時代とは異なり)、知覚できないことであっても実在しているものはやはり実在しているのだ、という見方は知識として一応普及した。だが現代においても人というのは、普通の人も科学者もしばしば、自分が知覚できるものだけが知覚したように実在し、知覚できないものは実在していないに決まっている、と素朴に思う傾向がある。
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