「可変モビルスーツ」の版間の差分

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[[モビルアーマー]] (MA) 形態での運用を主としたものを'''可変モビルアーマー''' ('''TRANSFORMABLE MOBILE ARMOR''': '''TMA''') とも言うが、可変MSとの違いは特に明確ではない場合がある。
 
1980年代前半当時、『[[超時空要塞マクロス]]([[1982年]])』の[[VF-1]]の可変演出が好評を博したことに触発されて、[[リアルロボット]]作品では人型から戦闘機型への可変システムが取り入れられ、その流れを汲んで『[[機動戦士Ζガンダム]]([[1985年]])』で初めて可変MS・MAが登場その後作られたシリーズ作品のいくつかにも登場している。
 
 
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[[一年戦争]]中に[[ジオン公国|ジオン公国軍]]が作り出したMAは、高速で移動でき攻撃力も高かった反面、局地専用に特化されたものであるためMSのような汎用性には乏しかった。戦後、[[地球連邦軍]]はMAをMS形態に変形させ、両者の能力を持たせることでその欠点を無くそうとした。このコンセプトによって作られたのが[[アッシマー]]や[[ギャプラン]]といった可変MAである。アッシマーには[[マグネット・コーティング (ガンダムシリーズ)|マグネット・コーティング]]が、ギャプランからは[[ムーバブルフレーム]]が導入され、変形に要する時間を1秒以内に短縮する事ができた。
 
[[地球連邦軍]]において可変MAが開発されたのと同時期、[[アクシズ]]はムーバブルフレームに寄らない独自の可変機構を持つ初の可変MS[[ガザC|ガザシリーズ]]を開発した。元は作業用に開発されたものだったが、その能力と生産性の高さのため、正式採用・量産されている。これらのMSは便宜上[[モビルスーツ|第3世代MS]]の分類に扱わている。
 
可変MSや可変MAは、MSの汎用性や格闘戦能力とMAの機動性という長所を併せ持ち、一撃離脱攻撃を得意とする。また、大気圏内ではMA形態に変形することで単独での飛行を可能とした。MA形態に変形するメリットとして、[[スラスター]]の方向を集中することによる高速移動の実現と、各ユニットを集中させることで慣性モーメントの低減・剛性の向上がある。また[[Ζガンダム]]の様に単独での大気圏突入能力を持つものや、木星宙域での稼動を前提とした[[ティターンズの機動兵器#メッサーラ|メッサーラ]]など、特殊な能力を付加された機体も存在した。
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可変MSは[[グリプス戦役]]において様々な試作機が実戦投入され、特に大気圏内及び付近において大きな戦果を挙げている。また通常の機体に対しては、戦闘を継続するか否かの選択権を持つため生存率が高かった。しかし変形機構を組み込んだMSは当然通常のそれより機構が複雑になってしまうため、整備に膨大な時間と労力を必要とし、またコストも高騰するなど運用面のデメリットを払拭し切れなかった。そのため、アクシズ(ネオ・ジオン)のガザシリーズのような例外をのぞいては本格的な量産はされず、試作機や少数生産された機体がエースパイロットやエース部隊に引き渡される事が多かった。
 
可変機構に加えて様々な戦局での運用に対応すべく合体・分離機構を採用したMSも登場したが、製造コストが莫大になり、配備数は多くない。代表的機体としてはグリプス戦役後の[[第一次ネオ・ジオン抗争]]期のエゥーゴのエース機、[[ΖΖガンダム]]が挙げられる。このような可変MSの恐竜的進化(なお、この表現は[[進化学]]的には正しくない。このような進化は「躯体大化の法則」と呼ばれる)に対し、[[リ・ガズィ]]ではバック・ウェポン・システム(BWS)を採用して変形を不可逆・簡略化することで、簡易可変MSとしての可能性が試みられた。だがBWSは着脱後の再装着が出来ず、回収も困難であるが故に大幅なコスト高を招いたため、本格的な量産化の実現は、BWSを廃し変形機構を[[メタス]]の方式まで差し戻した[[Ζガンダム#リゼル|リゼル]]の登場を待たねばならなかった。同時期の[[アッシマー#アンクシャ|アンクシャ]]と同様に僚機の[[サブフライトシステム]]としても運用されたが、これは連邦軍による[[縮]]備再編計画の一環とも言われている。
 
ザンスカール戦争においては一部のMSが変形可能な形態を見せており、[[ザンスカール帝国]]において一部は'''デュアルタイプ'''と呼ばれている。