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m 「ムーラ小語族」というのは言語学大辞典の記述なので、元に戻す。
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'''ピダハン語'''('''ピラハー語'''、'''ピラハン語'''、{{lang-en-short|Pirahã language}}、{{lang-pt-short|Língua pirarrã}})[[ブラジル]]・[[アマゾナス州]]に居住する{{仮リンク|ピダハン族|en|Pirahã people}}固有の言語である。ピダハン族は、[[アマゾン川]]の支流のひとつである{{仮リンク|マイシ川|en|Maici River}}沿いに住んでいる。
 
{{仮リンク|ムーラ|en|Mura languagepeople}}の方<ref>亀井孝 編 (1992), 『であ語学大辞典』 第4巻, 三省堂, p.360 </ref>に属しており、現在はこの語族の唯一のである。ムーラの他のは、ポルトガル語の拡大によって、ここ数世紀の間に消滅した(近縁関係にある可能性の言語としては、現在でも{{仮リンク|マタナウイ語|en|Matanawi language}}が存在する)。そのため、現在では[[孤立した言語]]に分類される。使用人口は250~380人と見積もられているものの<ref name="nevins">Nevins, Andrew, David Pesetsky and Cilene Rodrigues (2009). "[http://ling.auf.net/lingbuzz/000411/current.pdf?_s=o1AUDCpqAY3CPHe_ Piraha Exceptionality: a Reassessment]", ''Language'', 85.2, 355–404.</ref>、言語の使用状況は活発で、ピダハン族のほとんどがモノリンガルであるため、[[危機に瀕する言語]]とは考えられていない。
 
ピダハン語には、[[サピア=ウォーフの仮説]]に新たな視点を与える可能性といった、言語学上の論争を呼ぶような要素が様々に含まれているため、今日、大きな注目を集めている。一方で、ピダハン族の間で現地調査した言語学者が極めて少なく、[[国立インディオ財団]] (FUNAI) が現地への立ち入りやピダハン族との接触を厳しく制限している事もあり、この言語を習得する難しさもまた論争を起こす一因となっている。