「モノクローム」の版間の差分

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こういった映像表現の発生した背景には、初期の写真技術があげられる。[[カメラ・オブスクラ]](カメラオブスキュラとも)と呼ばれる装置では、装置内部に投射される映像は色彩のあるカラー映像ではあったが、これを黒の[[インク]]ないし[[鉛筆]]で写し描いた場合はモノクロの映像となった。後に画家の手は[[写真乾板]]に置き換えられたが、初期の写真乾板は[[アスファルト]]に光線を長時間当て、これによって光線の当たったところのアスファルトは硬化して洗浄した後も黒く残り、それ以外は基盤となったシロメ([[スズ|錫]]・[[鉛]]合金)の白色が見えるようになっていた。ただ、この露光には8時間を要した(→[[写真史]])。
 
後に写真乾板は改良され、より短い[[露出 (写真)|露出]]時間でガラス表面に塗布された化学物質が変化し、光の当たったところは黒く残り([[影]])、光の当たらなかった場所は白く([[透明]])なるようになっていた。ただこの方法では、「明るいところほど黒く映像として残る」という[[ネガフィルム|ネガ]](→[[モノクロフィルム]])であったため、これに光を透過させもう一度反転させた[[ポジフィルム|ポジ]]を作ることで白黒映像として定着させた。
 
こうして光線から映像を自動的に写し取る写真技術は、写真乾板から[[写真フィルム]]の時代に入ってもモノクロ映像として長らく利用され続け、これは後に写真フィルムを高速かつ連続で撮影してこれを連続投射することで動いている映像としてみせる映画の発達以降も長く利用された。
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===立体映像とモノクロ===
<!--体裁が崩れるのでコメントアウト:[[画像:AbaglypMonochromeToy.jpg|thumb|アナグリフ方式の立体映像イメージ]]-->
いささか旧式と見られるモノクロ映像ではあるが、[[3次元映像|立体映像]]のうちアナグリフ方式では、左右の目にそれぞれ色の違う[[レンズフィルター|フィルター]]を装着、これによって立体視を可能としているが、これは脳で[[認識]]する際にモノクロ映像として構成される。
 
==表示におけるモノクロ==