「網膜神経節細胞」の版間の差分

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===光感受性神経節細胞===
[[光感受性神経節細胞]] ({{lang-en-short|''photopigment of photoreceptive ganglion cell''}} )は、固有の[[視物質]]である[[メラノプシン]]を持つ。この色素は、主に[[可視光]][[スペクトル]]の青色部分(吸収ピークが480nm)の光によって励起される<ref name=Berson>{{cite journal |author=Berson DM |title=Phototransduction in ganglion-cell photoreceptors |journal=Pflügers Archiv |volume=454 |issue=5 |pages=849–55 |year=2007 |month=August |pmid=17351786 |doi=10.1007/s00424-007-0242-2}}</ref>。細胞内の光伝達のメカニズムはまだ完全に理解されているとは言いがたいが、[[無脊椎動物]]の桿体細胞との類似があるようにみえる。この[[高エネルギー可視光線]]{{lang-en-short|''high-energy visible light, HEV light''}} )による刺激が[[網膜視床下部路]]({{lang-en-short|''retinohypothalamic tract''}} )を通じて[[視交叉上核]]({{lang-en-short|''suprachiasmatic nucleus, ''、SCN}})に投射し、[[概日周期]]の設定や調整に関与する。この感受性を利用して、睡眠障害の治療に用いることがある。
 
==参考文献==