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===発生的認識論===
[[ジャン・ピアジェ]]は、[[心理学者]]として、とりわけ[[発達心理学]]で著名であるが、もともとは古典的認識論の諸問題を解決する糸口を[[生物学]]・[[心理学]]に求め、「{{仮リンク|発生的認識論|de|Genetische Epistemologie}}」を提唱した<ref>{{Cite book|author=Miles Hewstone|coauthors=Frank Fincham, Jonathan Foster|year=2005|month=June|title=Psychology|series=BPS Textbooks in Psychology|publisher=Wiley-Blackwell|isbn=0631206787|ref=Hewstone2005}}{{要ページ番号|date=2011年12月}}page19~20,184~186</ref>。彼は、多数の実験により幼児の認識の発達段階を解明した上で、認識は対象から独立しており、決して対象に到達することはないが、同時に対象によって支えられているという点で構成的なものであるとする。また、発生的認識論は哲学ではなく、科学であり、極めて専門的・集団的なものであるとの考えから、1955年、発生的認識論国際センターをジュネーヴに設立し、世界中のさまざまな分野の研究者たちとの共同研究を晩年まで精力的に行ない、現在も多くの学者が共同で研究を続けている。
 
===進化論的認識論===