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中国と日本を分ける
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== 丈(じょう)==
'''丈'''(じょう)は、[[尺貫法]]における中国や日本の伝統的な[[長さ]]の[[単位]]である。1丈は10[[尺]]と定義されている。
 
1丈は10[[尺]]と定義されている。日本では、明治時代に1尺=(10/33)[[メートル]]と規定されたので、1丈は約3.03メートルとなる。中国では1尺(市尺)=(1/3)メートルなので、1丈(市丈)は約3.33メートルである。
 
中国の[[市制 (単位系)|市制]]では1尺(市尺)=(1/3)メートルなので、1丈(市丈)は約3.33メートルである。
丈は古代[[中国]]に由来する。「丈」は長い棒を手に持った形をかたどったものであり、そこから身長、身の丈(みのたけ)を表すようになった。「丈」は元々は成人男性の身長を基準とした[[身体尺]]であったと考えられる(「丈夫」は元々は身長1丈の男の意で、そこから一人前の男の意となった)。当時の尺は約18[[センチメートル]]であり、丈は尺と関連づけられてその10倍の長さとされた。尺の長さが当初の倍近くになったため、丈も人の身長の倍程度となった。日本では大宝令以前から用いられてきた。
 
===中国===
丈は古代[[中国]]に由来する。「丈」は長い棒を手に持った形をかたどったものであり、そこから身長、身の丈(みのたけ)を表すようになった。「丈」は元々は成人男性の身長を基準とした[[身体尺]]であったと考えられる(「丈夫」は元々は身長1丈の男の意で、そこから一人前の男の意となった)。当時の尺は約18[[センチメートル]]であり、丈は尺と関連づけられてその10倍の長さとされた。尺の長さが当初の倍近くになったため、丈も人の身長の倍程度となった。日本では大宝令以前から用いられてきた。
 
[[隋]]・[[唐]]以降、尺の長さが当初の倍近くになったため、丈は人の身長よりはるかに大きくなった。
 
===日本===
日本では丈は大宝令以前から用いられてきた。
 
近い長さの単位に[[間]](けん。1間=6尺)があるが、間が土地の測量や距離の計測に用いられたのに対し、丈は物の長さを計るのに用いられた。転じて、「丈」(たけ)は物の長さという意味にもなっている。
 
===用法===
また、* 1丈四方の面積のことを[[方丈]](ほうじょう)と言い、その広さの部屋や建物の事も方丈と言った。
* 「丈六の仏」は、仏像の標準的な大きさとされる。
* 「白髪三千丈」は[[李白]]の詩句。
 
== 丈(たけ)==
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股下から数センチのものを一分丈(いちぶたけ)ないし二分丈(にぶたけ)、[[腿|もも]]丈を三分丈(さんぶたけ)、[[膝|ひざ]]上丈を四分丈(よんぶたけ)、ひざ丈を五分丈(ごぶたけ)、ひざ下丈を六分丈(ろくぶたけ)、[[脛|すね]]丈を七分丈(しちぶたけ)ないし八分丈(はちぶたけ)、[[踝|くるぶし]]丈を九分丈(くぶたけ)と呼び、くるぶしの下まで届く脚を全部覆うものについては十分丈(じゅうぶたけ)と呼ぶ。
また、特定の長さの裾をもつ衣類に由来する「[[クロップトパンツ|クロップト丈]]」(クロップトパンツ:7-8分丈程度の[[ズボン|パンツ]])・「[[スカート#長さによる分類|マキシ丈]]」(マキシスカート:10分丈前後の[[ロングスカート]])などの用法もある。<!--編注:説明を簡略化するため「マキシコート」の存在は度外視しています。-->
 
{{尺貫法の単位}}
 
{{Wiktionary}}