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古代ギリシャの古典科学は、大きく分類して二つ(ないし三つ)の構成要素から成り立っている{{Sfn|佐々木力|1996|p=28}}ともされる。理論数学、および経験的自然学(および、それを基礎とした医学・医術)である。
ここでいう理論数学とは、議論の出発点に諸原理([[定義]]や[[公理]])を置き、そこから何らかの命題が真であることを論証してゆく形態の数学のことであり、演繹的に命題群を証明してできた体系を「公理論的数学」という。このような数学を、
physica[[自然学]]は論理的・経験的方法で営まれた。今日その代表例と見なされているのが[[アリストテレス]]の『[[自然学 (アリストテレス)|自然学]]』であり、日常的[[観察]]と徹底した論理的思索によって成っていた。尚、自然学では議論できない自然を超えた存在、超越的存在、自然現象を生じさせる究極の原因などは、アリストテレスの学問体系では『[[形而上学 (アリストテレス)|形而上学]]』において扱われた。数学と自然学の間の中間的な学問としては、視学(今日の[[光学]])、[[機械学]]、および前述の音階学、天文学などがあると見なされていた。
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