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[[ファイル:MBs.jpg|thumb|モンブランの万年筆]]
[[ファイル:HK TST night 1881 Montblanc interior 1.JPG|thumb|モンブランの店舗]]
'''モンブラン''' ({{de|Montblanc}}) はスイスの装飾品[[ドイツコングロマリット]]、[[リシュモン]]グループが所有する[[文房具|筆記具]]メーカーブランドである。
 
筆記具メーカーとしてのモンブランはもはや存在しておらず、[[リシュモン]]グループが所有するブランドのひとつとなっている。
高級な[[万年筆]]を販売することで知られている。近年は[[鞄|バッグ]]や[[腕時計]]、[[フレグランス]]などの販売も手がける。
買収される前のモンブランは長年、高品質な筆記具をつくり続けてきたが、[[リシュモン]]グループに買収されて以来[[腕時計]]、[[フレグランス]]、革製品など多角化にのり出した結果、2013年度の売上高の6割弱は[[腕時計]]、[[フレグランス]]、革製品などが占めており、筆記具は非中核ビジネスという位置づけとなっている<ref>https://www.richemont.com/images/investor_relations/reports/annual_report/2014/ar_fy2014_s92mf72js8.pdf</ref>。
 
製品には、[[アルプス山脈|アルプス]]最高峰[[モンブラン]]の頂きを覆う雪をイメージした、白い星型のマーク(「ホワイトスター」)が付くことで有名。代表的製品であるマイスターシュテュックのペン先にはモンブラン山の標高である「4810」が刻まれている。
 
現在は[[スイス]]の高級品[[コングロマリット]]、[[リシュモン]]グループの傘下にある。
 
== 歴史 ==
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*[[1993年]] - [[ダンヒル]]がリシュモングループに買収され、[[リシュモン]]の傘下となる。
*[[2006年]] - 創業100周年を記念して、[[ダイヤモンド]]のホワイトスターをあしらい、モンブラン産[[花崗岩]]をキャップに使用したアニヴァーサリーエディションのマイスターシュテュックなどを発表した。
*[[2010年]] - [[ダイヤモンド]]のホワイトスターをあしらったマイシュターシュテュック・シリーズが発表され、ル・グラン、クラシック、モーツァルトの3サイズ、[[万年筆]]、[[ボールペン]]、[[ローラーボール]]の展開で定番商品として販売される。
 
== 代表製品 ==
=== 主な現行製品 ===
*マイスターシュテュック - モンブランの代表的な製品であり、全ての万年筆を象徴する最も有名なモデルと評される筆記具シリーズ。黒いレジン([[樹脂]])に金もしくはプラチナのトリム。赤いレジンもかつて存在したが今は生産中止となっている。[[万年筆]](吸入式、両用式、カートリッジ式、カートリッジホルダー式)、[[ボールペン]]、[[シャープペンシル|ペンシル]]、[[スケッチペン]]、[[ファインライナー]]、[[ローラーボール]]、[[ドキュメントマーカー]]がある。サイズとして大きい順に(149)、ル・グランサイズ、クラシックサイズ、モーツァルトサイズなどと言われる。
*マイスターシュテュックソリテール - 上記マイスターシュテュックのボディに各種装飾や貴金属を用いた富裕層向けのシリーズ。[[万年筆]](吸入式、両用式)、[[ボールペン]]、[[シャープペンシル|ペンシル]]、[[ファインライナー]]、[[ローラーボール]]がある。[[万年筆]]のペン先の[[金組成]]を除き[[マイスターシュテュック]]の大きさや仕様は基本的に変わらない。ペン先に18kが用いられることや、一部の最上級モデルに限り天冠部のホワイトスターにマザー・オブ・パールが用いられることが特徴。
*ボエム - 装飾が多くアクセサリー感覚を強めたシリーズ。胸ポケットにもすっぽりと収まる携帯性が特徴。[[万年筆]](カートリッジ式)、[[ボールペン]]、[[シャープペンシル|ペンシル]]、[[ローラーボール]]、[[ファインライナー]]がある。[[万年筆]]には、キャップをはずし[[胴軸]]の一番後ろにねじ込むことでペン先が出てくる特殊なメカニズムが使われている。また、基本のサイズのほか、ミッドサイズやビッグサイズが存在する。ボエムにも貴金属仕様が存在し、非常に派手な装飾となっている。
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*ノブレス - [[ゴールドプレート]]や[[シルバープレート]]、そして[[ラッカー]]などの装飾を選ぶことができる、細軸の廉価モデル。[[万年筆]](両用式)、[[ボールペン]]、[[シャープペンシル|ペンシル]]がある。
 
== 販売企業戦略の転換 ==
近年はアクセサリーに腕時計や革製品などに力点を置き、廉価な長く愛されてきた入門用万年筆は製造シリーズ止し、一部の高価な製品モデル絞り込んでいる集約した
高級な企業イメージを保つために、代理店は小売店に通信販売を行わないように指導している。ただし近年では、一部の小売業者を通じて通販での入手も可能になりつつある(ただし、値段はネット上には記載されておらず、メールで問い合わせるように指示がある)。
[[リシュモン]]による買収後、新たに就任した社長が、「わが社の商品は実用品ではなくアクセサリー装飾品だ」と ドイツの万年筆雑誌のパーティーの冒頭で述べる{{要出典|date=2013年9月}}など 少々浮つい企業戦略を大きく転換し空気が見えてきている実際売り上げ筆記具の品質の低下おける同社ついて、一部シェアは減少化愛好家や販売店から批判傾向にあ声が出ている。
近年、[[リシュモン]]グループは売上高が伸びているにもかかわらず、品質保証や不良品対応にかける費用を削減している<ref>https://www.richemont.com/images/investor_relations/reports/annual_report/2014/ar_fy2014_s92mf72js8.pdf</ref>。
 
高級な企業イメージを保つために、日本代理店は小売店に通信販売を行わないように指導している。ただし近年では、一部の小売業者を通じて通販での入手も可能になりつつある(ただし、値段はネット上には記載されておらず、メールで問い合わせるように指示がある)。
 
近年はアクセサリーに力点を置き、廉価な万年筆は製造を中止し、一部の高価な製品に絞り込んでいる。
 
== 脚注 ==
[[リシュモン]]買収後、新たに就任した社長が、「わが社の商品は実用品ではなくアクセサリーだ」と ドイツの万年筆雑誌のパーティーの冒頭で述べる{{要出典|date=2013年9月}}など 少々浮ついた空気が見えてきている。実際売り上げにおける同社の万年筆のシェアは減少化の傾向にある。
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== 外部リンク ==