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たとえば[[ユダヤ教]]には「[[カシュルート]]」や「[[コーシェル]]」と呼ばれる食物規定があり、これはもとをたどれば[[旧約聖書]]において、食べてよいもの、食べていけないもの、一緒に食べてはいけないものの組み合わせ、動物の屠り方、調理法などに関すること細かに記述・規定されていることによるものである。厳格な教派においては現在でもそれを厳格に守っているユダヤ教徒が多い。(教派によっては、いくらか緩くなっているものもある)。Pesaḥペサハ([[過越祭]]、すぎこしのまつり、ニサン月14日の夜、太陽暦で言うと3月か4月の移動日に始まり一週間つづく。)には、先祖がエジプト人の奴隷であった時にモーセに率いられエジプトを脱出しようとした時、神はエジプト中の赤子を殺したが、小羊の血を家の入口に塗ったヘブライ人の家だけは「過ぎ越した」(殺さなかった)という故事を思い起こし、過越祭の最初の晩には「[[セデル]]」と呼ばれる正餐を催し、小羊・苦菜・[[マッツァー]](種なしパン、膨らますための酵母を入れないパン)を食べる。そして「[[ハッガーダー|ハガダー]]」という、出エジプトに関する物語・詩篇を読み、先祖がエジプトでの奴隷の身分から救出されたことを記念する。
 
[[ラーム]](イスラム教徒)は、豚肉は不浄のものとして食べない。豚、血、アルコールを含むものは口にしない。鶏、羊などは食べることができるが、さばき方が決められており、神(アッラー)の名を唱えながら鋭利な刃物でさばく、と定められている[[イスラム法]]にかなっている食べ物を「[[ハラール]]」という。中東では、ハラールに関して寛容になっているムスリムも増えたが、インドネシアのムスリムの中にはハラールに関して厳密な人も多い。

ムスリムは[[ラマダーン|ラマダーン月]](イスラム暦の月のひとつ)には、日の出から日没まで[[断食]]われ(また、飲むこと、喫煙、性交、みだらなことを考えること、嘘をついたりくこと、人を騙すこと、等々も禁じられており)こうした断食はイスラム教の信仰の中でも最重要なもののひとつである。断食によってアッラーフ(神)が命じたこと行い、逆に禁止された全てから遠ざけることでタクワ(神を意識すること)を増やす。断食を行うムスリムは多くの罪から助けられ、ジャハナム(地獄)から守られる、とされる。断食をすることによって、貧しくて食べるものもない人々の苦しみを感じることができ、そうした人々の気持ちに寄り添うことができるようになる。ラマダーン月になるとイスラームは皆、仕事を終えるとまっすぐ帰宅し、日没後に家族・親族が集い、一緒に[[イフタール]](断食明けの食事)を仲良く楽しく食べる。ラマダーン月には街の料理店にはお客はまったくいなくなるという。ラマダーン月には世界中のイスラーム教徒はひとつになっていると実感し、信仰心が高まる。
 
(インドに多い)[[ヒンズー教|ヒンズー教徒]]は牛は聖なるものと考えており、牛肉は食べない(代わりに[[鶏肉]]などをよく食べる)。