削除された内容 追加された内容
節分けと加筆
5行目:
 
==内容==
『広韻』巻首の記載によれば26194字を収め,注解の文字191692個に至るという。5巻からなり、韻目は総計206韻、[[平声]]57韻(上平声28韻、下平声29韻:平声のみ上下に分けるのは編纂上の都合にすぎず、音韻的には他の三声と変わらない)、[[上声]]55韻、[[去声]]60韻、[[入声]]34韻の合計206韻である。しかし、それと同時に隣り合う2つないし3つの韻について「同用」つまり押韻しても構わないという規定も儲けられており、同用をひとつにまとめると平声31・上声30・去声33・入声19の113韻になる。これは[[平水韻]]の106韻とそれほど変わらない。
 
[[反切]]に使われている漢字は、[[諱]]を避けるなどの特別な理由があるものを除いて基本的に『切韻』のものを踏襲しており、そのために『広韻』を『切韻』の代用として使うことができる。しかし『切韻』の反切は『広韻』が作られた当時の音とは乖離していたため、各巻の末尾に「新添類隔更音和切」として、改訂した反切を載せている。そのほとんどは『切韻』の時代には区別のなかった[[重唇音]]と[[軽唇音]]に関するものである。たとえば支韻「卑」を「府移切」としているが、巻末では「必移切」に直している。